2022.11.30

テーマは「語ろう。メディアのミライ」! ── 「講談社メディアカンファレンス 2022 オンラインイベント」開催レポート

講談社の多様なコンテンツの最大限の活用を目的に、メディアビジネスの新たな価値創造を目指すビジネスイベント「講談社メディアカンファレンス 2022」。11月22日(火)に開催されたオンラインイベントの概要を、C-stationチーフエディター 前田 亮がレポートします。

イベント当日のアーカイブ動画は、12月1日(木)より、配信予定です。
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2022年の舞台は、仮想空間

ALPHABOAT(アルファボート)合同会社の「ALPHABOAT XR Studio」で開催された「講談社メディアカンファレンス 2022 オンラインイベント」の様子。総合司会を務めたのは、ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記さん

「講談社メディアカンファレンス 2022 オンラインイベント」は、ライブ配信とオンデマンドビジネス動画「ミライトーク」で構成。昨年は、池袋の複合型ライブエンターテインメント施設「ミクサライブ東京」よりライブ配信を実施。今年は仮想空間を舞台に、ライブ配信されました。

イベントは、株式会社講談社 代表取締役社長・野間省伸の挨拶から始まりました。以下はその抜粋です。

挨拶:講談社 代表取締役社長 野間省伸

講談社 代表取締役社長 野間省伸

野間 本日は、「講談社メディアカンファレンス 2022」をご視聴いただき、まことにありがとうございます。

先日開催した「ビジネスハングアウト」(招待制の交流イベント)では、メディアの未来をリアル空間のなかで表現いたしました。本日はXR空間からメディアとコンテンツの最新情報をお届けするとともに、オンデマンド動画「ミライトーク」をご視聴いただけます。メディアビジネス市場の最新トレンドと講談社の取り組みを知っていただけましたら幸いです。

また、昨年より再開した「メディアアワード」を今年も開催いたしました。受賞企画と表彰式のダイジェストも本日ご覧いただけます。

さて、講談社の2022年度は11月に会計年度の期末を迎えます。
おかげさまでヒットコンテンツに恵まれ、デジタル収入、ライツ収入が大きく伸びています。この好業績はひとえにお取引先のみなさまのご尽力の賜物であると、心より御礼申し上げます。

昨年パーパスとして定めた「Inspire Impossible Stories」の理念のもと、講談社はグローバルブランド戦略を強化し、出版とメディアビジネスの再発明にチャレンジしてまいります。みなさまのご理解と一層のお力添えをお願いし、私の挨拶とさせていただきます。

「講談社メディアアワード 2022」贈賞式

社長からの挨拶ののち、広告主と講談社とのカスタマイズによる、未来志向の広告企画を表彰する「講談社メディアアワード 2022」贈賞式の様子が動画で紹介されました。

今年のアワードは、イベントや商品のコラボレーション、雑誌・マンガとSNSを連動させたマルチメディア展開など、多彩で訴求力のある企画のなかから、受賞企画が選出されています。

>>「講談社メディアアワード 2022」受賞企画の詳細、審査員については、こちらをご覧ください。

進化する講談社ライツ・メディアビジネス

続いて、2022年の事例を中心に、講談社のバラエティあふれるメディアと、それぞれのメディアのトピックス、ビジネス事例、話題を呼んだ映像化作品、さまざまなコラボレーション事例が紹介されました。

Weibo、TikTokなどSNSを強化する「ViVi」や、

インスタライブや付録も充実させ、"田中みな実さん研究特集"として付録付きで3種類刊行した9月号が、創刊以来最大部数を更新した「VOCE」、

メディアの枠を超えたソリューションを提供している「mi-mollet」、

日本雑誌広告協会の広告賞を受賞した「FRaU」、

ヴィジュアルインタビュー誌に新しく生まれ変わる「with」、

ほかにも初のオンラインイベント「現代ビジネスサミット2022」で延べ視聴者約3000人の大盛況を達成した「現代ビジネス」や、累計ダウンロード数1900万を突破した「マガポケ」など、さまざまなトピックスが2022年の講談社を彩りました。

メディアの枠を超えた新たな取り組み

媒体の枠にとらわれないプロジェクトとして、読者コミュニティをマーケティング活用する「講談社メディア・コミュニティ・ラボ(MCL)」、企画制作領域でブランドをサポートするコンテンツ提供型コンサルティング「KiisS【キーズ】」や、"公開後の反響がすごい"と広告主から話題沸騰の「FORZA STYLE」など、2022年も、メディアビジネスの可能性を拡張すべく、講談社はさまざまな挑戦をスタートさせています。

2022年の注目アニメ作品、振り返り

2022年に話題を集めたアニメ作品としては、国内興収22.4億円を記録した、かわいさ500%の五つ子ラブコメ『五等分の花嫁』の映画化や、Netflixにて全世界独占配信中の『攻殻機動隊SAC_2045』、主題歌「チキチキバンバン」のTikTok内総再生数が1億回越えするなどSNS上で話題となった『パリピ孔明』、史上最もアツいサッカーアニメ『ブルーロック』などが紹介されました。

また実写化作品では、ピュアなラブストーリー『モエカレはオレンジ色』や、初回視聴率11.8%、個人視聴率6.6%を達成したテレビドラマ『悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜』、『ちはやふる』の制作陣が新たに挑む水墨画の世界、映画『線は、僕を描く』などが映像内に登場しました。

オンデマンド動画「ミライトーク」7本の見どころ

総合司会 ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記さん(左)、講談社 メディア開発部担当部長/C-stationチーフエディター 前田 亮

本パートでは、オンデマンド動画「ミライトーク」のおすすめポイントや見どころを、3つのキーワード「クリエイティブ」「コンサルティング」「ミライ」で分類し、私、前田が解説しています。

オンデマンド動画「ミライトーク」のラインナップ

どれも魅力的な内容です。ぜひ、イベントサイトにアクセスして、ご覧ください。

「ミライトーク」は現在も、イベントサイトより視聴可能です。(終了しました)
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※イベント当日のアーカイブ動画は、12月1日(木)より、配信予定です。


ミライを摑め! 進撃のプレゼンテーション

ここで、XRスタジオ(仮想空間)ならではの柔軟性を活かし、世界観をがらりと変更。「ミライを摑め! 進撃のプレゼンテーション」と題し、講談社の広告営業社員が広告会社、マーケターにおすすめの広告メニューをプレゼンする企画が展開されました。

「ミライを摑め! 進撃のプレゼンテーション」では、一瞬で『進撃の巨人』の世界へとビジュアルが変化

持ち時間は1人3分。3人の若手社員がそれぞれ、「講談社メディアカンファレンス 2022」限定の特別広告メニューの紹介、女性誌メディアの紹介、コンテンツ提供型コンサルティングサービス 「KiisS【キーズ】」の紹介などを行いました。

制限時間が迫ると、巨人が現れる


時間内にプレゼンを終えると巨人が消え、"勝利"の画面に

2023年 講談社おすすめマンガ作品・キャラクター紹介

続いて「2023年講談社 おすすめマンガ作品・キャラクターの紹介」。
ここでは、マンガ作品の持つ本質的な価値や、広告価値の高い作品、キャラクターが紹介されました。

講談社 ライツ・メディアビジネス局 IPビジネス部 石本洋一(右)と、総合司会の吉田尚記さん

2023年も話題性抜群! 『東京リベンジャーズ』

たとえば、現在も続いている『東京卍リベンジャーズ』と「ダイドードリンコ」のコラボキャンペーンは反響が大きく、商品の売り上げはもちろん、ユーザーコミュニケーションに大きく寄与。なお、同作は2023年、TVアニメと実写映画の展開が決まっており、さらに2023年末には大きめのイベントも予定しているなど、まだまだ話題性は抜群。2023年も注目のIPです。

『東京リベンジャーズ』のキャラクターたちが、ステージに出現し、視聴者を驚かせた

連載開始時から注目されるサッカーマンガ『ブルーロック』

サッカーマンガ『ブルーロック』も、連載開始時から人気の作品です。ゲームや商品化、広告宣伝など成約した件数はすでに50件以上。今年の秋からTVアニメもスタート。サッカーワールドカップも開催されるなか、一層の盛り上がりを見せています。

『ブルーロック』のキャラクターたちも、ステージに登場した


周年を迎える、『あしたのジョー』『カードキャプターさくら』『宇宙兄弟』

連載開始から55周年を迎える『あしたのジョー』や、25周年の『カードキャプターさくら』、15周年の『宇宙兄弟』など、企業の周年とマッチングさせると相乗効果が生まれる"周年記念作品"も、おすすめです。

誰もが知っている、人気だからという理由でマンガIPがプロモーションに採用されがちですが、さまざまなペアリングがあります。たとえば、新商品のPRなら、誕生したばかりのマンガ・キャラクターのほうが、フレッシュさをアピールできる、という可能性も。新しいコミュニケーションの未来を一緒につくっていきたいと思っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

2023年度の講談社のメディアビジネス戦略

続いて、講談社「2023年度のメディアビジネス戦略」について、講談社 ライツ・メディアビジネス局 メディアビジネス部 局次長 兼 部長 佐藤 栄が説明しました。

2023年度の方針を説明する講談社 ライツ・メディアビジネス局 メディアビジネス部 局次長 兼 部長 佐藤 栄

キーワードは、「多様化、多層化、多面化」。
これらを実現するため、コンテンツ提供型コンサルティングの「KiisS」、コミュニティ活用調査・分析サービスの「MCL」、デジタルマーケティングサービスの「OTAKAD(オタカド)」といった、"講談社オリジナルの武器"もあります。
また今年は「マンガIPサーチ by C-station」もローンチされたことなど、講談社メディアビジネスの現在とこれからが語られました。

詳細は、12月1日(木)から配信予定の、イベント当日のアーカイブ動画より、ご覧ください。
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挨拶:講談社 常務取締役 古川公平

最後に講談社 常務取締役 古川公平より参加、視聴のお礼の挨拶をもって、イベントは幕を閉じました。

閉会の挨拶をする講談社 常務取締役 古川公平

古川 対面とオンラインのハイブリッド開催で、3年ぶりに「講談社メディアカンファレンス」をフルラインナップで開催できました。ご参加・ご視聴いただきましたみなさまにはあらためて御礼申し上げます。

今回は「Inspire Impossible Stories〜語ろう。メディアのミライ〜」をテーマに、最新のXR技術を駆使したさまざまなコンテンツをご覧いただきました。
また、「ミライトーク」と銘打った7本のビジネス動画も本日より配信いたします。弊社の事業局の各メンバーが企画立案し、それぞれのビジネスの最新の取り組みと今後の可能性についてみていただける内容になったと自負しております。

講談社は11月で会計期末を迎えます。広告収入において前年超えを達成できる見込みです。これらの好業績はひとえにお取引をいただいているみなさまのご尽力の賜物です。心より御礼申し上げます。

編集、ライツビジネス、メディアビジネス一体となって、みなさまとの共創によるチャレンジを続けてまいります。

こうして、「講談社メディアカンファレンス 2022 オンライン」のライブ配信は、その幕を閉じました。仮想空間を舞台にした、おおよそ2時間弱の配信は、演出・内容とともに刺激で満ち溢れた、有意義な時間となりました。

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