2021.07.08

【講談社のVR技術を体験しませんか?】総合出版社だからできる、VR動画のワンストップサービスのポテンシャル

2015年、講談社は「出版の再発明」を掲げ、以来、VR活用の取り組みを強化しています。
VRコンテンツの中でも、講談社写真部は「実写映像制作」に特化し、スチールカメラマンならではの撮影ノウハウを生かし、他社で真似のできない高品質低価格の実写VR動画を提供。「講談社が手がけるVRコンテンツには、出版社だからできる強みがある」と、講談社 写真部・齋藤 浩は語ります。

※記事の最後に、「講談社のVR体験会(無料)」のご案内があります。

講談社 写真部 齋藤 浩

高まる、VRビデオコンテンツのニーズ

──数年前から注目されるVR市場。その最新動向とは、どのようなものなのでしょうか?

写真部 齋藤 浩(以下、齊藤) VR元年と呼ばれるのが2016年。まだその歴史は浅いものの、その成長は著しく、VRは注目ジャンルのひとつです。また、実は講談社が注力している分野でもあります。

2019年、経済産業省が発表したデータによれば、市場規模がいちばん大きい国はアメリカではあるものの、「成長率」と言う点では、日本がトップです。2017年から2022年までの間に、年平均成長率は47.7%と予測。つまり今だけでなく、今後さらにVRニーズは拡大していくと言えるでしょう。

VR市場の成長率では、日本はアメリカよりも上位に位置する
出典:「コンテンツの時代」研究会 世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査

加えて、米ゴールドマン・サックスの調査では、2022年にVRの市場規模は3兆円に達するという予測も発表されています。その背景として、ゴールドマン・サックスは「一般消費者向けのVRソフトウェアの浸透」を挙げています。

では、そのなかで、どのようなコンテンツへの期待感が高いのでしょうか。さきほど紹介した経済産業省のデータを見ると、「ゲーム」と「ビデオ」コンテンツの年平均成長率(CAGR)が高いことがわかります。今後ますます、VRのビデオコンテンツを求めるユーザーは増えると予測できます。

VRコンテンツにおいて、「ゲーム」と「ビデオ」は、成長率が高い分野
出典:「コンテンツの時代」研究会 世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査

──そもそも成長曲線を描いていたVR市場ですが、新型コロナのパンデミックによって、さらに加速した印象もありますよね。

齊藤 そうですね。コンタクトレスが推奨されるコロナ禍では、どこかに出かけるという「体験」や「体感」の機会が激減しました。

しかし人間の「体感・体験したい」という欲求はなくなりませんでした。そこで、単なる映像ではなく、「体感・体験した」と思えるコンテンツであるVRニーズが急増したのではないでしょうか。

また、コロナ禍のなかでリモート授業や、リモートワークが普及したことにより、家庭内の通信インフラが整備されたことで、気軽にVRが楽しめる環境が整ったことも、VRニーズを後押しする要因のひとつになったように感じます。

VRは、スチールカメラマンの能力、ノウハウを発揮できる分野

──臨場感あふれるVRコンテンツは、ユーザーにとって、どのような点が魅力的に映っているのでしょうか?

齊藤 以前に、Facebook、Twitter、LINEのトップが集まって行われたパネルディスカッションを拝見したのですが、そのなかで、「いままでは"時"を、これからは"体験"を共有する時代」といった発言がありました。

時間や場所が違っても、同じ体験を共有できる。VRはまさに、それを実現できるテクノロジーです。次世代のニュースタンダードになる可能性を十分に秘めていると感じています。

では、既存のコンテンツとVRコンテンツでは、何がどう違うのか。

たとえば2Dの映画では、「目の前で人が転ぶ」というアクションをコメディーの手法として使うことがあります。ところが、VRで「目の前で人が転ぶ」と、「痛そう」「助けなきゃ」と思ってしまうんです。

それくらい没入感があり、強烈に人の心に刺さるコンテンツをつくることができる。これこそが、VRコンテンツの最大の強みだと思います。

──写真とVR動画は、一見、まるで違うジャンルにも思えます。なぜ講談社写真部が実写のVR動画を制作しているのでしょうか?

齊藤 通常の動画では、カメラを持って動き回ることが多く、写真とは違うライティングをセッティングします。しかしVRの場合は、「VR酔い」というVR特有の現象があるために、カメラを動かすことがあまりありません。むしろピンポイントの照明や、最初に設置した画角が非常に重要となります。

ですから、実はVRというのは、スチールカメラマンの能力、ノウハウをまま発揮できる分野なのです。

講談社写真部のカメラマンは、スチールカメラマンとしての実績と経験が豊富です。ライティングや構図はもちろん、肌のレタッチに至るまで、絶対の自信があります。ちなみに現在、YouTubeから資金提供を受けて、「日本を代表する12名のVR動画クリエーター」という企画で、講談社も作品を制作しています。これも、スチールとVRの相性のよさがあってこそ生まれた展開だと感じています。

低コスト高品質を実現する、総合出版社のチカラ

──VR元年と言われる「2016年」には、すでに講談社のVR技術の開発は始まっていたそうですね。講談社のVRコンテンツには、どのような強みがあるのでしょうか?

齊藤 低コストで高品質のVR動画を制作できる点です。

講談社写真部は、総合出版社の映像制作部門であるため、さまざまな情報と知見が蓄積されています。VR動画に関しても、早い段階から開発を進めたことにより、一般的なVR動画制作会社よりも、低価格で高品質の動画を制作できる体制が整っています。

さらに総合出版社として、講談社にはさまざまなプロフェッショナルが在籍。企画からキャスティング、撮影・編集までをワンストップで担えることも大きな強みだと考えています。

講談社VRは、高い技術力と編集力を兼ね備えている

出版社の強みを活かし、作るから「届ける」までを提供

──出版社の"強み"を活かすことで、実現できる「VRコンテンツ」もあるのでしょうか?

齊藤 はい。オーディエンスの共感を得るためには、「現実を超えたVR体験」が必要です。講談社写真部は、読者ニーズに細かく合わせた感動を演出できる編集者と一緒に映像制作を行いますので、幼児から高齢の方まで幅広い層に向けて驚きや共感を演出できます。

何が刺さるか。これは常日頃、読者と向き合っている編集者だからこそわかるストロングポイントと言えるでしょう。

さらに、講談社のメディアには、専属モデルや人気スタイリストなどが関わっていますから、講談社と組むことで実現する「キャスティング」も存在します。

加えて、VRデバイスがないから見られない、という問題についても、雑誌の付録と連動させれば、スマホ対応可能な簡易のデバイスとコンテンツをセットで届けることで、解決可能です。これも、出版社ならではでしょう。

そしてそのすべてを、ワンストップでリーズナブルに提供できるというのは、利用する企業の方にとっても、手間がなく、大きなメリットだと考えています。

「講談社VR体験会」を実施中!

──講談社写真部の「VRコンテンツ制作」では、現在、体験会を行っているそうですね。

齊藤 はい。VRはまだまだ未知の部分が多く、「どう作るのか?」「どう届けるのか?」というお悩みをお持ちの方も多いと思います。

まずは「体験」してもらうことが、知ってもらう第一歩だと思っています。

講談社は、さまざまな層にアプローチできるメディアやコンテンツを有しています。そしてVR動画を作って終わりではなく、「届ける」ところまで対応できる。この機会に、「出版社×VR」のポテンシャルを知ってもらえたらうれしいですね。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にお申し込みください。

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