2020.07.30

「ニューノーマル時代の働き方とマーケティング」実態調査レポート──キーワードは、オンラインでいかに深くつながるか

6月12日(金)〜6月25日(金)の間にC-stationで実施した、WEBアンケート「ニューノーマル時代の働き方とマーケティング」に関する回答を集計。見えてきたのは、「リアルとデジタルシフトの狭間で揺れる企業の葛藤」でした。withコロナ=コンタクトレス。そのなかで、いかにユーザーとコミュニケーションを取っていくか。まさに現在進行形で、さまざまな方法を検討・模索する企業の姿が浮かび上がってきました。

今後も、オンラインを活用した働き方は定着の兆し

今回、アンケートにご協力いただい方の内訳は、「広告会社の方が4割、事業会社の方が6割」。業務上の役割は、実務を推進されている方が86%と大多数でした。『働き方』に関する設問では、半数以上が「社内・社外問わず、打ち合わせや商談」について、<オンラインの比重を増やしたい>と回答。新型コロナによって生まれた"WEB会議中心"の新しいビジネススタイルは、今後も定着しそうです。

C-stationが行ったアンケート集計結果の抜粋

二極化する、広告・プロモーション活動の再開時期

新型コロナウイルスの影響を受け、リアルイベントの多くは中止、またはオンラインイベントに切り替わるなど、さまざまな対応を迫られるなか、企業のプロモーション活動は全体的に縮小傾向となっていました。では今後、いつから広告・プロモーション活動を再開、本格化させる意向なのかを調査。アンケートでは、今夏または今秋という回答がいちばん多く61.2%である一方で、27.5%の方が「未定」と回答。先の見えない状況下のなかで、販促費をいかに活用すべきか迷う企業も多いようです。

広告・プロモーション活動を本格化させる時期についての集計結果

高まるオンラインイベントへのニーズ

広告・プロモーション活動の実施についての設問では、「今後実施したい」施策の第1位はオンラインイベント。73.0%の方が同施策への実施意向を見せる一方で、リアルイベントへの関心も大きくは下がってはいません。リアルイベントの開催が難しい時勢を鑑みて、オンラインイベントに対するニーズ、関心が高まっているものの、"リアルの体験価値"に対する変わらぬ評価の高さがうかがえます。同様に、動画・SNS・自社サイトに今後注力する意向が高まっているのも、新型コロナウイルスの影響のひとつ、「スマホ使用時間の増加」を受けてのことと推察されます。

広告・プロモーション活動の実施経験・実施意向についての集計結果

リアルイベントを開催するなら、新型コロナ対策は必須

リアルイベント・セミナーに関する「現在の考え」についての設問では、33.4%の方が「行いたい」と回答。実施条件として、<3密を避けられていること>が67.9%<参加者に対して、感染対策などが十分に説明されていること>が60.2%と特に多い結果となりました。ここから、"感染症対策"への問題意識の高さが、そのままリアルイベント開催における大きなハードルとなっている実情がうかがえます。

リアルイベント・セミナーの実施意向と実施条件についての集計結果


今回のアンケートからは、プロモーション活動に関して「早期本格化」を望む企業が多い一方で、「未定(判断に迷っている)」の企業も多いことがわかりました。双方に共通している背景は、新型コロナウイルスの影響がいつまで続くかわからない、という事実です。「わからないからこそ早期に動くべき」と判断する企業もあれば、その逆もある。その結果が「二極化」を生み出したのではないでしょうか。

しかし「未定(判断に迷っている)」企業も、いつかは再び歩を進めるはずです。そのときに、C-stationの情報が少しでもお役に立てることを願い、今後もC-stationでは、「おもしろくて、ためになる」マーケティング情報をお届けし続けていきます。アンケートにご協力いただいた皆さま、まことにありがとうございました。

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