新型コロナウイルスの影響下における日々が舞台。100人を超えるマンガ家によって、短編マンガをリレー連載するプロジェクト「MANGA Day to Day」。今と未来を見据えた、"講談社らしい"プロジェクトには、さまざまな思いが込められています。
作家と出版社にできることは何か──。数年経っても、この時のことを忘れずに、前に進める企画はないかという考えから生まれたのが「Day to Day」。新型コロナウイルスの影響下、さまざまな制限生活を送る読者に向けた小説・エッセイを執筆する、リレー連載企画です。舞台設定は「2020年4月1日」以降の日々。50人以上の人気小説家が参加し、文芸ニュースサイト「tree」にて5月1日から連載中です。英語と中国語の掲載もあり、日本国内のみでなく海外メディアでもとりあげられるほど話題に。読者からも好評を博しています。
今回のプロジェクト「MANGA Day to Day」は、そのマンガ版です。
小説版「Day to Day」同様に、マンガ家が1日ずつ担当し、それぞれ思い思いの短編マンガを執筆。本日、6月15日(月)より「コミック DAYS」およびTwitter にて、1日1話無料公開し、広く読者に届けていきます。 目まぐるしく日常が変化する中、人気作家が"今"届けたい思いに、リアルタイムで"いつでも、誰でも"接することができることが大きな特徴であり、魅力といえます。
本格始動に先立って、トップバッターを務めたのは「週刊少年マガジン」で連載された不朽の名作『あしたのジョー』で知られる、ちばてつや氏。「2020年4月1日」を舞台とした短編『悪魂(あくだま)』が、「MANGA Day to Day」 Twitter アカウントにて、すでに特別先行公開されています。さらに同アカウントでは、ちばてつや氏による、アマビエを用いた本プロジェクトのアイコンも公開されています。
日々刻々と状況が変化する今の様子は、100年後、200年後に振り返ったとき、どのように見えているのでしょうか。掲載された小説やマンガは、今を生活する読者だけでなく、未来に生きる人々へも残していくべく、2021年初頭をめどに単行本化を予定。小説版とマンガ版を同時収録した、特別単行本の刊行も検討されています。
テレビをつけてもSNSを見ても、コロナの最新情報ばかりが飛び込む昨今、プロジェクトを通じ、マンガを読む楽しみや作品を残すことは、出版社として意義ある取り組みです。1日1話公開されるマンガが、不安な毎日の中でも少しでも楽しい時間を作るお手伝いになりますように──。そんな願いが、この短編連載には込められています。ぜひご覧ください。
■「MANGA Day to Day」Twitterアカウント
https://twitter.com/mangadaytoday
■コミックDAYS(6月15日から特設ページ開設予定)
WEB版 https://comic-days.com
(iOSアプリ、Androidアプリあり)
■文芸ニュースサイト「TREE」--Day to Day
https://tree-novel.com/info/daytoday.html