2019.11.19

「講談社メディアカンファレンス 2019」で「メディアアワード」8企画が決定

11月12日に東京會舘で行われた「講談社メディアカンファレンス2019」において、講談社における広告企画を対象に、優れた企画を選出する「メディアアワード」の発表と贈賞が行われました。ファイナリストに選ばれた24企画のなかから、3名の審査員による審査を経て8企画が選出されました。

「講談社メディアカンファレンス2019」は、これまで講談社が「読者が選ぶ・講談社広告賞」、「講談社デジタル広告大賞」として実施してきたイベントを刷新したものです。
当日は2018年5月~2019年7月の期間に実施された、講談社における広告企画を対象に、優れた企画を選出する「メディアアワード」8企画の発表が行われました。

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同アワードの審査員を務めたのは、コミュニケーション・ディレクターの佐藤尚之氏、PRストラテジストの本田哲也氏、月刊「宣伝会議」編集長の谷口優氏の3名。「メディアアワード」8企画の発表と、それぞれの企画への総評が行われたあと、講談社の野間省伸代表取締役社長から受賞企業への贈賞が行われました。

メディアアワードを受賞したのは以下の8企画。複数の広告主との連動企画や、雑誌とWEBの横断企画など、立体的で訴求力のある企画が揃いました。

1)アジア圏でのプロモーションが雑誌監修のクオリティのもと一気通貫で実施可能に!

【広告主】
資生堂ジャパン株式会社
【媒体名】
ViVi
【企画意図】
アジアのナンバーワン雑誌ブランド・ViViをフルに活用した、日本と台湾での同時タイアップ企画。両国で若干異なる読者層を意識して、あえて翻訳転載ではなく、両国それぞれの人気のモデルを起用してページを作成しました。さらに、台湾・香港からの訪日旅行客に向け、フリーマガジンや観光情報ウェブメディア上でのタイアップ記事も掲載。台湾の人気KOLによるSNS拡散施策も合わせて実施することで、台湾におけるリーチ最大化を図りました。

2)SDGsをアジェンダに協賛パートナーとともに作る新しい雑誌のカタチ

【パートナー】
株式会社エイチ・アイ・エス
株式会社コーセー
コープデリ生活協同組合連合会
株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
シチズン時計株式会社
ソーシャルアクションカンパニー株式会社
大日本印刷株式会社
株式会社 電通
日本生活協同組合連合会
株式会社博展
ベアエッセンシャル株式会社
北海道下川町
株式会社メンバーズ
株式会社モリタ
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
株式会社 料理通信社
ロクシタンジャポン株式会社
株式会社ワコール
(五十音順)
【媒体名】
FRaU/FRaUウェブサイト
【企画意図】
日本のみならず、おそらく世界の女性誌で初めてのまるごと一冊SDGs特集を刊行した雑誌『FRaU』。クライアントではなく「パートナー」として年間・または2030年までご一緒できるよう呼びかけ、出稿だけではなく、雑誌の買い取り、情報提供、イベントなど多岐にわたる取り組みを行いました。20近い企業や団体が協力して、企業・団体・読者が一体となる共創の場を通して地球環境・社会問題を解決するソーシャルインパクトを創造することを目指しました。

3)新公道最速伝説『MFゴースト』の世界観で究極チューニングされた「86」誕生!

【広告主】
小倉クラッチ株式会社
トヨタ自動車株式会社
株式会社ブリヂストン
ブリッド株式会社
株式会社プロジェクト・ミュー
(五十音順)
【媒体名】
週刊ヤングマガジン
【企画意図】
累計5000万部突破の『頭文字D』の流れをくむ、新公道最速伝説『MFゴースト』(しげの秀一・著 / 週刊ヤングマガジン連載中)の世界観をリアルワールドで再現する、スペシャルプロジェクト。究極チューニングが施されたトヨタ86(86MFGコンセプト2019)を開発し、プロジェクトカー1台を新車でプレゼントするオープン懸賞を合わせて実施することで、協賛社のみならず、作品のプロモーションにも繋げました。
50を超える紙&WEBメディアにて同プロジェクトに関する記事が掲載され、オープン懸賞への応募総数は約26万を達成。協賛社の評価が高く、8月時点で次年度のプロジェクト継続が決定しています。

4)スタディーツアー in ポートランド

【広告主】
アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.
【媒体名】
クーリエ・ジャポン
【企画意図】
定期刊行雑誌から有料会員制のウェブメディアに移行してからも、同じ志向性を持つ読者が互いに交流できるイベントなどを定期的に実施しているクーリエ・ジャポン。スモールビジネスのサポートに力を入れている広告主のアメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.とともに、グローバルな視点からビジネスのヒントを得る機会として、読者を対象に、全米有数の起業の街であるポートランドへのスタディーツアーを実施しました。同ツアーには日本各地から集まった読者が参加。ツアー終了後も参加者同士での交流が続くなど、横のつながりが生まれるきっかけとなりました。また、参加した起業家が社内研修でこのツアーの内容をシェアするなど、ツアー参加者以外への広がりも生まれました。

5)宝くじをViVi世代に自分ゴト化してもらうには?
動画、SNS、誌面、リアルを連動させた、噂したくなるクイズ企画に

【広告主】
全国都道府県及び20指定都市
【媒体名】
ViVi / NET ViVi
【企画意図】
若い女性に「宝くじを買う」ことをより身近に感じてもらうため、ViVi読者のライフスタイルのなかに宝くじを取り入れたストーリー仕立ての動画を制作。彼氏役の小関裕太さんの顔は動画の中では隠し、「このイケメンは誰!?」というクイズ式プレゼントキャンペーンをSNS、誌面、主要駅のデジタルサイネージで実施することで話題化を狙いました。キャンペーンスタートから1か月後に行われたViVi Nightでの協賛ステージに小関裕太さんが登場することで、クイズプレゼントキャンペーンの正解発表の場とし、ViViの持つSNSの拡散力や熱量の高いイベントを、最大限に活用した企画となりました。
動画は4本の合計で10万回以上の再生数を記録。ViVi Nightのステージの模様は、ViViのInstagramでもリアルタイムでレポートされ、イベント翌朝のワイドショーをはじめとしたテレビメディアやYahoo!ニュースでも多く取り上げられ、話題となりました。

6)「ねんDo!」でつくろう! ヘンゼルとグレーテル (読み聞かせ動画付き)

【広告主】
株式会社アガツマ
【媒体名】
おともだち / キッズボンボン
【企画意図】
『おともだち』で連載している「世界名作おはなし」の「ヘンゼルとグレーテル」と、立体造作家の森井ユカ氏を起用したこむぎねんど「ねんDo!」とのタイアップ企画。「ねんDo!」で作ったお菓子の家や絵本の登場人物を使って、YouTubeチャンネル『キッズボンボン』の人気コンテンツである絵本の読み聞かせ動画を制作。動画の後半では、いっちー&なるが実際に「ねんDo!」でお菓子作りにも挑戦し、誌面と動画でより読者に分かりやすく説明しました。
動画の再生回数は2.6万回を記録。YouTubeのコメント欄には、"読み聞かせが上手くて聞きやすかったです。粘土もリアルで上手いですね"といった声が寄せられ、「誌面と共にねんDo!での遊び方がよく伝わった」とクライアントからも高い評価を得ました。

7)ViViとAmieのカワイイカーライフ100日間

【広告主】
トヨタ自動車株式会社
【媒体名】
ViVi / NET ViVi
【企画意図】
Vitzの女性向け特別仕様車 F "Amie"発売に際し、女性顧客獲得のための新しいコミュニケーションチャレンジとして行った、ViViとのコラボレーション企画。ViViがamie公式Instagramアカウントを開設&プロデュースし、ViViならではのこだわりの世界観のもとで作り出す"おでかけ写真"を毎日公開する【ViVi&Amie 100デイズ 投稿キャンペーン】を100日間実施しました。
メインキャラクターにはViVi専属モデル・八木アリサを起用。ViV公式インフルエンサー集団やViVi girlも一緒に投稿を行い、100日間の運用で約8000フォロワーを獲得。これまで低かった20代女性の購入者比率が上昇するなど、高い効果がありました。またこの投稿をベースにオウンドサイトのコンテンツ供給を行ったり、誌面TUとそれを再編集した店頭用ポスター・カタログ制作、そして販売店参加型のフォトコンテストを実施したりするなど、Instagramを核とした多角的コミュニケーションにも成功しました。

8)漫画家にも、こころに、お茶を。
「先生。こころに一息、入れてください。」

【広告主】
サントリー食品インターナショナル株式会社
【媒体名】
モーニング
【企画意図】
サントリー緑茶「伊右衛門」と講談社「モーニング」とのコラボレーション企画。「漫画家にも、こころに、お茶を。」というコンセプトのもと「モーニング」に連載中の人気漫画家4名にリレー形式で1週間の休みを取ってもらい、その休暇中には別の漫画家が代わりに描き下ろした作品のイラストとメッセージで構成されるスペシャルコンテンツを誌面に掲載しました。
今回の企画では、週刊連載中の人気漫画家・三田紀房先生(『ドラゴン桜2』)、小山宙哉先生(『宇宙兄弟』)、ツジトモ先生(『GIANT KILLING』)、鈴ノ木ユウ先生(『コウノドリ』)4名のお休みを伊右衛門がサポートしました。
まず、休暇宣言広告を「モーニング」本誌表4純広告にて実施。翌週より4週間で4人の漫画家が休暇を取り、最後に休暇の御礼広告を表4純広告(カラー描き下ろし&コメント)で展開しました。読者からも好意的な反響を得ることができた企画でした。


今回の「メディアアワード」では、雑誌ブランドと企業・商品ブランドが融合することで、企業にとっても読者にとっても、より魅力の高いコンテンツとなった企画が選出されていたのが目立ちました。

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