「Anime Expo 2019」のパネルに、大友克洋氏が登壇。
サプライズの発表に会場は熱気に包まれました。

世界最大規模のアニメイベントに、あの名作『AKIRA』の大友克洋氏が主賓として参加する──。アメリカはもちろん、世界中の大友ファンが注目する中、7月4日にロサンゼルスで開催された「Anime Expo 2019」で、大友さんを囲むパネルが1000人以上のファンを集め行われました。

大友さんが入場すると、アメリカのファンはスタンディング・オベーションでお出迎え。そんな熱気に囲まれながら、新作映画『ORBITAL ERA』や『AKIRA』新アニメ化プロジェクトの発表に加え、"大友さんと講談社による新プロジェクト"をついにお話しすることができました。

それは「OTOMO THE COMPLETE WORKS」。要するに「大友克洋全作品集」です！

発表の瞬間、ファンの地鳴りのような歓声を聞き、一緒に登壇した私も鳥肌が......。大友さんは次のように発言しました。

「『AKIRA』は現在の単行本の形ではなく、雑誌連載の初出時に戻して収録したい」

この言葉が「全作品集」のテーマを端的に表しています。デビュー時から年代順にすべての作品を"誕生したライブな姿"で掲載することで、「当時の大友克洋が何を考え、どのように描き、今現在の大友克洋となっていったのか」を示し、一人の作家の起源から成長を、読者や未来のアーティストたちに見せていきたいというメッセージです。この全集は自身の創作への深い愛情が詰まった作品集になるのです。

これからが本格的な作業の始まり。新情報は折に触れお届けしていきたいと思います。数年は大友克洋氏の周辺が騒がしくなっていきます。ご期待ください！


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※弊社広報誌「News Clip」Vol.311よりの転載です。第四事業局の担当がまとめました。