2024.11.06
講談社メディアカンファレンス 2024 速報レポート 「Inspire Impossible Stories 〜物語の力がミライを創る〜」
2024年10月30日(水)、東京會舘にて講談社のビジネスイベント「講談社メディアカンファレンス2024」が開催されました。イベントの様子を速報でお届けします。
新しい「物語」が生まれる場所。「講談社メディアカンファレンス」
朝からはらはらと降り続いていた雨が落ち着いた、午後3時。柔らかな日差しが会場に差し込むなか、「講談社メディアカンファレンス2024」が開幕しました。
今年のテーマは「Inspire Impossible Stories 〜物語の力がミライを創る〜」。当日はセミナー形式の学びプログラム「ミライトーク」、優れた広告企画を顕彰する「メディアアワード2024」の贈賞式、交流イベント「ビジネスハングアウト」が行われ、会場は終始活気に満ちた1日となりました。
贈賞式の開催の挨拶を行ったのは、講談社 代表取締役社長の野間省伸氏。「みなさまとの共創で、物語はさらに花開いていく。ミライに向かう始まりの場となることを心より願っています」と力強いメッセージを送りました
イマを見つめ、ミライへの可能性を探る「ミライトーク」
メディアと広告の未来への可能性を探るトークイベント「ミライトーク」。今年は、カンファレンスのテーマでもある「物語の力」を起点とした、3つのセッションが展開されました。会場には広告主、広告会社を中心に1000名を超える参加者が集まり、登壇者の発言に熱心に耳を傾けていました。各セッションは後日アーカイブ動画として限定公開されるほか、C-stationでもレポート記事を公開いたします。
ミライトーク01 : 『急伸中! グローバルにおける「日本マンガ&アニメ」市場の可能性』
1つめのセッションにはエンタメ社会学者の中山淳雄さん(写真右)と、講談社グローバル統括室 室長の高見洋平(写真左)が登壇。海外における日本のマンガ・アニメ市場がここ10年で急成長を遂げる今、「なぜ海外のZ世代にマンガ・アニメが刺さっているのか」「1カ月で150万回再生を記録した、KFC香港 と『進撃の巨人』のプロモーションビデオとは?」など、今知りたいグローバルIPビジネスへのヒントを得ることができるセッションとなりました。
ミライトーク02 : 『生活者の心を動かす「価値」の作り方~ブランド・メディアに求められる、「推される」コンテンツづくりのポイントとは~』
続いて、株式会社電通のクリエイティブディレクター・嶋野 裕介さん(写真右)、講談社 FORZA STYLEエグゼクティブ プロデューサー・栗原 資英(写真中央)、コミュニケーション事業第一部 副部長・林 祐平(写真左)によるセッション。イケオジのためのライフスタイルメディア「FORZA STYLE」の取り組みを例に、「キャスティング」「コピーライティング」「コミュニティ」の3つの柱から「読者の心を掴むコンテンツづくりのポイント」を語り合いました。成功につながる実践的なアプローチが明かされるとともに、3人の明るいトークに会場も巻き込まれるプログラムとなりました。
ミライトーク03 : 『人の感情を動かすストーリーの力を生み出すために重要な7つのELEMENTS(要素)とは』
最後のセッションには、『ゴジラ−1.0』や『怪物』のプロデューサー、山田兼司さん(写真右)と講談社ライツ・メディアビジネス本部局次長の長崎亘宏(写真左)が登壇しました。山田さんは、「主人公」「欠落・欠損」「欲求」「行動」「障害」「葛藤」「変化」という人の感情を動かすストーリーに必要な7つの要素を初公開。ここでしか見られない映像や山田さんの情熱的な語り口に会場は引き込まれ、予定時間を超える盛り上がりに。世界で戦うクリエイターやマーケターにとって、重要なインスピレーションを提供しました。
共創のストーリーが未来を切り拓く 『講談社メディアアワード2024』贈賞式
「広告主様と講談社による"未来志向"の広告企画」を対象に、優れた広告企画を顕彰する「講談社メディアアワード」。今年も、独自性と、「ストーリー」を感じさせる6企画が受賞しました。贈賞式は、ミライトークとは別会場で開催。講談社 代表取締役社長 野間省伸が広告主と受賞者に祝辞と感謝を述べるとともに、各受賞企業の担当者にトロフィーを授与しました。
厳かな雰囲気が会場に漂うなかで行われた贈賞式。スピーチでは、緊張が感じられる場面も見受けられたが、その様子を温かく見守る参列者の笑顔が場を和ませていた
トロフィー贈呈後は、受賞企業の担当者がステージ上でコメント。感慨深そうに、各プロジェクトに込めた想いや実現に至るまでのストーリーを語る姿がありました。また、6名の審査員からも講評が行われ、受賞企業を称賛するとともに、今後への期待が寄せられていました。受賞企業のコメント、そして審査員の講評については、後日詳細なレポートにてお届けいたします。
【受賞企業一覧(五十音順)】
・アシックスジャパン株式会社
・株式会社アダストリア
・FGROW JAPAN 株式会社(海老乃家)
・佐賀県広報広聴課 サガプライズ!
・東海旅客鉄道株式会社
・ヤンマーホールディングス株式会社
受賞企画の詳細は、「講談社メディアカンファレンス2024」特設サイトにてご覧ください。
新たな物語の創出につながる種が芽生えた「ビジネスハングアウト」
ミライトーク、贈賞式の後は、東京會舘最大の宴会場「ローズ」にて「ビジネスハングアウト」が行われました。ビジネスハングアウトは、講談社と関わりの深い広告主、広告会社など業界関係者が集まる、未来志向の招待制懇親イベントです。
司会進行を務めた、フリーアナウンサーの青木裕子さん
会場には、広告主、広告会社を中心に、関連会社および業界団体など約1000名が出席。各所で「ミライ」につながる交流が生まれていました。
会場内に設けられた各編集部のブースでは、大勢の人が集まり盛んなコミュニケーションが行われていた
会場内には、「講談社メディアアワード」の受賞・ファイナリスト企画を振り返るパネル展示や、講談社クリエイターズラボの取り組み伝えるデジタルエンターテインメントブース、講談社アンバサダーを務めるスケートボーダー・堀米雄斗さんの大型パネルなど、コンテンツも充実。食事を楽しみながら、それぞれの展示に目を向ける参加者の姿が多く見受けられました。
月刊「宣伝会議」の編集長・谷口優さん
ステージ上では、改めて「講談社メディアアワード2024」の受賞企画が紹介され、受賞企業と審査員が登壇。審査員を代表し、月刊「宣伝会議」の編集長・谷口優さんからの講評もありました。
谷口さんは「今年の受賞企画の多くが、消費者だけでなく、企画を取り巻くすべてのステークホルダーと良好な関係を築いている点が何よりの特徴だと思います。今年のカンファレンスのテーマに『物語』という言葉があるように、魅力的な『物語』には、消費者や従業員、株主、取引先など、多様なステークホルダーを巻き込む力があるのだと強く感じました」と、アワードを振り返りました。
大盛況のなか幕を閉じた、「講談社メディアカンファレンス2024」。参加した方々との交流を通し、ミライにつながるアイデアやコラボレーションの可能性が垣間見えた1日となりました。
講談社メディアカンファレンス 2024 開催概要
Inspire Impossible Stories 〜物語の力がミライを創る〜
講談社メディアカンファレンス2024
2024年10月30日(水)開催
主催 : 株式会社講談社
協力 : 株式会社宣伝会議
会場 : 東京會舘
形式 : 完全招待制
「講談社メディアカンファレンス 2024」の詳細は特設サイトにてご確認ください。
撮影/林圭多、椎野充、村田克己(講談社写真映像部) 取材・文/室井美優、水溜兼一、中牟田洋子(Playce) 編集・コーディネート/川崎耕司(C-station)
川崎耕司 シニアエディター・コーディネーター
C-stationコンテンツ責任者。C-stationグループの、広告会社・広告主向け情報サイト「AD STATION」担当。