2023.06.28

美容に向き合う小さな一歩が、幸せの連鎖を生む ── 新たなSDGsの提案「FRaU S-BEAUTY」がスタート

もはやSDGsへの取り組みは、企業にとって"当たり前"となりつつある2023年。国内女性誌ではじめて丸ごと一冊SDGsを特集した「FRaU」は、サステナビリティの新たな提案として「S-BEAUTY」をテーマにした特集号を9月28日(木)に刊行します。サステナブルだけではない、「S」に込められた想いを、「FRaU S-BEAUTY」編集長の北原かおるが語ります。

「FRaU S-BEAUTY」 編集長 北原かおる
出版社勤務を経て講談社に入社。ViVi編集部に配属され、長くビューティ部門の編集に携わる。その後、with編集部に異動。with編集長を務めたのち、2022年FRaU事業部に異動。現在は「FRaU S-BEAUTY」編集長、「THE NIKKEI MAGAZINE Ai」編集長を務めている。

他人目線から自分目線へ変わった美容基準

──電通、第6回「SDGsに関する生活者調査」によれば、SDGsの認知率は9割超という結果が出ています。SDGsの認知が高まるなか、ここ数年、生活者の考え方はどのように変わってきたと感じますか?

北原 コロナ禍を経て、人々の「消費」に関する意識が大きく変化しましたよね。SDGsへの関心の高まりにも、そのことは影響しているのではないでしょうか。

たとえば、週5日出勤が当たり前だったコロナ以前。女性の投資は、通勤服やメイクなど、外見的な"美"に向かっていたように思います。それがコロナ禍を経て、同じ投資でも、自分自身の"心"を満たす方向へとシフト。より内面的な美しさを追求する女性が増えた印象があります。

その背景には、コロナ禍のなかで、「幸せとは何か」について考える機会が生まれたことが大きいと見ています。「ほかの誰かにどう見られるかよりも、自分自身がどうありたいかこそが大切だ」と感じるようになり、結果としてモノを選ぶ基準も変化。心身ともに、心地のいいものを求める生活者が増えたのではないでしょうか。

買い物をする際も、ブランドの知名度だけではなく、その生産背景にあるストーリーまで調べるなど、"プラスワン"のアクションをする人が増えているのは、多くの人が「持続可能な幸せ」を追求している証でしょう。

──そのなかで今回、FRaUが「S-BEAUTY」(サステナブル×ビューティ)に着目した理由を教えてください。

北原 コロナ禍を経て、美容への意識も変化しています。

地球や社会に配慮した「エシカルコスメ」はコロナ禍以前から存在していましたが、成分や製造工程など、エシカルであることを前面に押し出すことで生活者の共感を得ようとしていました。

そんな中、コロナ禍を通じて生活者が自分の幸せに目を向けるようになるにつれ、心身ともに健康で豊かな生き方である「ウェルネス」という言葉が注目されるようになりました。コスメブランドもこの言葉を強く打ち出すようになり、"美容は、誰かのためではなく、自分の心と身体のために行うもの"という認識が広がり始めました。心によい、ということは、使って気持ちのいいもの。そこには地球や社会にも配慮している、という心地よさも含まれます。

「FRaU」では、この新しい"美"の潮流を、自分らしい美しさを追求することが心身の健康にもつながる「S-BEAUTY」と名付け、広く提唱していきたいと考えました。コンセプトは「個⼈単位で⾃分らしい美容に向き合う小さな一歩が、⾃分、⾝近な⼈、社会へと幸せの連鎖を生む!」です。

女性誌で初めて丸ごと一冊SDGsを特集した「FRaU」は、実は女性誌として初めて丸ごと一冊「美容」を特集した雑誌でもあります。ですから今回、サステナブル×ビューティを一冊まるごと特集することは、「FRaU」にとっては必然ともいえる流れでもあります。ぜひ、FRaUがお送りする新たなSシリーズ「FRaU S-BEAUTY」にご期待いただきたいですね。

「FRaU S-BEAUTY」について語る北原

「S-BEAUTY」とは、ライフスタイルのこと

──「FRaU S-BEAUTY」の目指すものを教えてください。

北原 「S-BEAUTY」のSは、「Sustainable(サステナブル)」のほかにも、複数の意味があります。
「Smile(笑顔)」
「Simple(シンプル)」
「Self-love(自分自身を大事にすること)」
「Share(喜びや幸せを誰かと分かち合う)」
「Sleep(睡眠)」
「Story(物語)」
など、さまざまな「S」が含まれています。

「S-BEAUTY」には、さまざまなSが内包されている

つまり、サステナブル×ビューティ「S-BEAUTY」とは、ライフスタイルだと捉えているのです。特別な日に、特別なメイクやスキンケアをするのではなく、朝、起きがけに一杯の白湯を飲むことや、一日の終わりにお風呂でゆったりと過ごすことなど、毎日の「S」を「キレイ」にすることで、自分自身の心も体も健康で幸せにする。結果、まわりの人にも幸せの輪が広がる、という連鎖を生み出すことを目指しています。

──「S-BEAUTY」は、日常の延長にあるライトなSDGsアクションとも呼べそうです。

北原 そうですね。小さな一歩が幸せの連鎖を生む。「S-BEAUTY」のコンセプトには、すでに多くのブランドからご賛同いただいています。

すべての商品にはストーリーがあります。そしてそれを、どのブランドも大切にしています。これまでも「FRaU」では、そうしたストーリーをわかりやすく、親しみやすく読者に届けてきました。「FRaU S-BEAUTY」においても、その知見を活かし、より広く、より深く読者にメッセージを届けることができたらと考えています。

「FRaU S-BEAUTY」が提唱する「衣食住」+「美」

──「S-BEAUTY」では、具体的に、どのように情報を届けていくのでしょうか?

北原 Story="語る"を共通テーマに、さまざまな切り⼝/⼈/商品を取り上げる予定です。

よく、生活の基礎は「衣食住」と言われますが、私たちはそこに「美容」を加えた「衣食住・美」を提案していきます。それくらい美容は大切であると、認識を新たにしていきたいと考えています。

やればやるだけ効果が実感できる美容は、自分の自信の下支えになります。
美容は、ただ外見をキレイにするための手段ではなく、その人の生き方を表すもの。自己肯定感を上げる有効なツールであり、生活の基礎のひとつであることを、「FRaU S-BEAUTY」を通して発信していきたいと思っています。

──「FRaU S-BEAUTY」の想定読者について、教えてください。

北原 20代から40代の女性を中心に、ジェンダーを超えて多くの方に手にとってもらいたいと思っています。美容は、すべての人にとって、心地よく生きるための手段のひとつです。"美"を大切に思うすべての方に、さまざまな提案をしていきたいと考えています。

──「FRaU S-BEAUTY」と親和性の高い業種を教えてください。

北原 「FRaU S-BEAUTY」が扱うのは、人間の美容と健康活動のすべてです。コスメはもちろん、インナービューティである睡眠やサプリメント、ボディケア、ほかにもランジェリーなども含まれます。

「FRaU S-BEAUTY」は、1回限りの特別企画ではありません。9月28日(木)の雑誌発売の2週間前からは、S-BEAUTYのウェブサイトとSNSキャンペーンもスタートする予定です。紙だけにとどまらず、「S-BEAUTY」の輪を広げていく予定ですので、コンセプトに共感いただける企業の方がいらっしゃれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。サステナブルの新たな概念「S-BEAUTY」をともに広めていきましょう。

▼「FRaU S-BEAUTY」広告メニューの詳細はこちら▼
https://ad.kodansha.net/media/image.html?filename=20230401183209_03fb1056.pdf 

C-stationロゴ

筆者プロフィール
C-station編集部

マーケティングの基礎知識、注目キーワードの解説やマーケティングトレンドなど、日々の業務に役立つ記事をお届けします。

講談社が提供する各種プロモーションサービスのご利用に関するお問い合わせ・ご相談はこちら