2023.04.14

「大阪・関西万博」に、講談社が共創パートナーとして参画! ── 共創からはじまる新たな挑戦

2025年4月から10月まで、大阪湾にある人工島・夢洲(ゆめしま)で開催される「2025年日本国際博覧会」(略称「大阪・関西万博」)。この万博に、講談社が共創パートナーとして参画。そこには、どのような思いがあるのでしょうか。講談社 ライツ・メディアビジネス局 事業開発部 部長 松下卓也に聞きました。

講談社「TEAM EXPO 2025」プロジェクトのリーダーを務める、ライツ・メディアビジネス局 事業開発部 部長 松下卓也

「大阪・関西万博」という"お祭り"の盛り上げに貢献したい

──大阪・関西万博に、講談社は「共創パートナー」として参画しています。まずは、共創パートナーがどういうものか、教えてください。

松下 共創パートナーとは、大阪・関西万博が提唱する参加型プログラム「TEAM EXPO 2025」に賛同して活動する法人・団体のことです。人的ネットワーク、ノウハウ、情報発信力など、それぞれの強みを活かしたチャレンジや、他のパートナーへのチャレンジ支援によって、大阪・関西万博がテーマに掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」(※)の実現とSDGsの達成貢献を目指します。

※今回のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」(Designing Future Society for Our Lives)の詳細は、こちらをご覧ください。

「太陽の塔」オフィシャルサイトによれば、日本万国博覧会(70年大阪万博)には、77ヵ国、6400万人超の人々が訪れた。今回の万博もまた、国内外から多数の来場が予想されている。写真は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催地「夢洲」 画像:Adobe Stock

──共創パートナーとは、大阪・関西万博の目指すゴールに向かって、ともに併走する仲間、連合とも言えそうですね。講談社はなぜ、共創パートナーとして参画することを決めたのでしょうか?

松下 いちばんの目的は、大阪・関西万博という世界中から人が集まってくる「お祭り」に講談社として参加したり、貢献したりするためのきっかけづくりです。共創パートナーとして、万博の運営事務局の皆さんや万博に参加する関西を中心とする企業の皆さま、自治体の皆さまとの直接の接点を持つことにより、講談社がお力になれることが明確になってくると思っています。それを講談社内に伝えていくのも、社内に立ちあげた「万博プロジェクトチーム」の役割です。

日本を代表するポップカルチャーであるマンガやアニメをはじめ、児童書やファッション誌など、老若男女に広く「おもしろくて、ためになる」を届けてきた講談社のメディアやIPのチカラは、大阪・関西万博においても、さまざまな面でお役に立てると信じています。

「つなげる」「届ける」。2つの役割で万博に寄与

──講談社は共創パートナーとして、どのような形で今回の万博に寄与できると考えているのか、教えてください。

松下 ひとつは、万博そのものと一般のお客さん、万博参加各社や自治体と一般のお客さんをつなぐ場面で、講談社の「おもしろくて、ためになる」は活躍できると考えています。多種多様な講談社のメディアやIPを、法人・団体の方にご活用いただき、大阪・関西万博への関心の醸成、興味喚起をともに実現できたらと考えています。

そしてもうひとつは、東京における大阪・関西万博の「発信基地」になることです。講談社のコンテンツ力や発信力を活かし、大阪・関西万博に関わる企業や自治体の方たちとタッグを組み、その取り組みなどを、広く発信できたらうれしいですね。


具体的な提供リソースは、「ライブ」「メディア」「IP」

──講談社が提供できる具体的なリソースについても教えてください。

松下 はい。具体的に説明します。

1. 「ミクサライブ東京」での発信

まずは講談社が東京・池袋で運営する複合型エンタメライブビル「ミクサライブ東京」を活用した発信です。トークや舞台、音楽ライブなどのステージイベントを開催することができるので、エンタメとテクノロジーを組み合わせ、若者層に大阪・関西万博を紹介・発信していくような取り組みを創出・支援できると考えています。

「ミクサライブ東京」は、新しいカルチャーの発信拠点として、2020年、東京・池袋に誕生した施設。多種多様なLIVEエンターテインメントを、リアルとオンライン、同時に発信できる

2. メディアまたはIPを活用した、共感性の創出

次に、講談社が持つさまざまなメディアや、IPを活用した取り組みです。親子にアプローチするという点では、子どもに人気の「講談社の動く図鑑MOVE」のIPを活用するアイデアもあると思います。「子どもたちと一緒にダンゴムシ体験」など、虫や植物、生き物など「子供たちが夢中になること」を起点に、地球や自然の素晴らしさを通じて、大阪・関西万博のテーマにもある「いのち」の尊さを届けられるのではないでしょうか。

万博においても効果を発揮する、マンガIP

──講談社には、海外でも人気のマンガ作品があります。グローバルなお祭りである万博においては、マンガIPが活躍する場面も多そうです。

松下 今回の万博は、リアル会場とともにオンライン上で「バーチャル万博」が展開される、ハイブリッド開催となっています。世界中どこからでも気軽にアクセスできるとなれば、会期中は「バーチャル万博」にも多くの方が訪れるのではないでしょうか。そのなかで、マンガやアニメの持つチカラは、さまざまな形で効果を発揮すると考えています。

たとえば、これは「バーチャル万博」に限った話ではありませんが、多言語に対応したコンテンツの提供など、万博のテーマやSDGsに通じるものをスペシャルな形で届けるチャレンジも、個人的には興味があります。

また、講談社に限らず、出版社や業界の垣根を超えたお祭りならではの「オールジャパン」的な取り組みまでできれば、万博への期待値はより高まるのではないでしょうか。開催まであと2年。まずは、万博の開催を楽しみにしている方をもっと増やしていくお手伝いをできたらと考えています。

「日本が世界に誇るマンガやアニメは、大阪・関西万博でもさまざまな効果を発揮すると思う」と語る松下

「おもしろい」を起点とした、情報発信の共創

──今回の大阪・関西万博では、「SDGs」も重要なテーマになっています。講談社には、世界で初めて丸ごと一冊SDGsを特集した「FRaU」もありますし、SDGsという文脈でも、万博に寄与できる可能性はあるのではないでしょうか?

松下 そうですね。「おもしろくて、ためになる」を掲げる講談社としては、"おもしろい"が実はSDGsにつながっていた、というのが理想ですよね。

たとえば、1970年に開催された大阪万博では、アポロ12号が持ち帰った「月の石」(アメリカ館)は、最長4時間待ちの行列ができるほど注目を集めたと言います。今回の大阪・関西万博においても、さまざまな「目玉」が登場すると思いますが、そのなかにはSDGs文脈のものも含まれるのではないでしょうか。そうしたトピックスの発信などでも、企業・自治体の方とともに"共創"できたらと思っています。

また「FRaU」では、「FRaU S-TRIP MOOK」シリーズとして、一冊丸ごと特集号も発刊しています。大阪・関西万博に関わる地域ごとの魅力を発信するお手伝いも可能だと考えています。

丸ごと一冊、サステナブルな視点で徳島県を紹介した『FRaU S-TRIP 4月号 もっともっと、サステナブルな「徳島」へ』(2023年3月23日発売)の表紙

本号では、2025年大阪・関西万博に、徳島県が出展する「徳島パビリオン」の完全ガイドをはじめ、万博期間中に展開される「サステナブルツーリズム」の注目スポットなど、徳島県が万博へ向けて進める取り組みを、8ページのBook in Bookで紹介している

──最後に。この記事を読んでいるマーケティング関係者にメッセージをお願いします。

松下 今回の大阪・関西万博の来場者予想は、半年の開催期間で2820万人と言われています。世界中が注目するこのイベントにおいて、講談社は「いのち輝く未来社会のデザイン」実現や各企業・団体のSDGs達成に向けた取り組みの支援を行っていきたいと考えています。

すでに、昨年12月に共創パートナーにとなったことで、いくつかお問い合わせをいただき、具体的に動き出しているプロジェクトもあります。今後さらに、支援を拡大していけたらうれしいです。

講談社が運営するメディア、生み出すマンガなどのコンテンツの強みは、ストーリーにあります。物語は、人の心に届ける重要なファクターです。ぜひ、講談社のチカラを活用し、多くの方にメッセージを届けるお手伝いができたら幸いです。私たちと一緒に、大阪・関西万博を盛り上げていきましょう。

講談社の「大阪・関西万博」における共創パートナーに関する詳細は、下記URLよりご覧ください。
https://team.expo2025.or.jp/ja/partner/255

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