電通「2022年 日本の広告費」によれば、昨年、日本の総広告費は過去最高の7兆1,021億円を記録。うち3兆円以上が「インターネット広告費」でした。
デジタルシフトが進む広告業界。その象徴とも言える、インターネット広告費拡大の背景には、豊富な選択肢、アプローチも影響しているのではないでしょうか。現在、広告を"届けるだけ"ならば、昔に比べ、はるかに容易に可能です。しかし広告は、心に届いて初めて効果を発揮するものです。
そこで必要となるのが、良質なコンテンツです。インターネット広告費に限定すれば、雑誌デジタルの領域は伸長し続けています。その原動力となっているのが、出版社の持つコンテンツ力です。
編集者の視点、ノウハウをコンテンツに変え、新時代を歩む雑誌由来のデジタルメディア。各編集長たちは、2022年をどのように受け止め、いかにして2023年に新たな未来を切り拓くのか。「ゲキサカ」編集長 西山紘平の回答は以下の通りです。
【Q1】 2022年は、「ゲキサカ」にとって、どのような1年でしたか?
2022年はワールドカップイヤーであり、カタール大会はゲキサカとして取材する4度目のワールドカップでした。
2010年の南アフリカ大会当時はガラケーサイトだったゲキサカですが、2014年のブラジル大会、2018年のロシア大会では大会期間中に1億PVを達成するなど、4年ごとに開催されるビッグイベントはその時代のトレンドや流行を反映する鏡でもあります。
今回のカタール大会では、カメラマンの一人が日本代表の練習を動画で撮影し、ゲキサカのYoutubeにその様子を投稿しました。記事や写真だけでなく、動画というコンテンツも出していくことは、ワールドカップでは初めての挑戦でした。大会期間中にYoutubeに投稿した動画の総再生回数は150万回を超え、TikTokやInstagramのリール、Twitterといったショート動画も含め、コンテンツを届ける形や読者との接触ポイントがこの4年でガラリと変化したことを実感する大会にもなりました。
【Q2】 2023年、「ゲキサカ」が注目している話題、テーマを教えてください。
2023年の7月20日から8月20日までオーストラリアとニュージーランドで女子のワールドカップが開催されます。2022年の男子のワールドカップに続いて、なでしこジャパンが世界でどんなプレーを見せてくれるのか楽しみにしています。
2011年の女子ワールドカップで世界一に輝いた日本女子代表ですが、その後は世代交代もあり、4年前のワールドカップはベスト16という結果でした。ただ、若い世代の成長とともに、マンチェスター・シティやリバプール、バイエルンなど海外のビッグクラブでプレーする選手も増え、虎視眈々と復権の時を狙っています。国際的にも女性アスリートの活躍が注目される中、日本のサッカーファン、スポーツファンの方々に是非とも注目していただきたいと思います。
【Q3】 2023年、「ゲキサカ」が、チャレンジしたいと考えていることは?
かねて高校サッカーや大学サッカーなどの部活生、アマチュアサッカーに力を入れてきたゲキサカですが、2023年は初めて「大学同好会」というカテゴリーにも挑戦します。
外部の運営会社と協力し、大学のサッカーサークル・同好会を対象とした「ゲキサカ杯」という大会を3月に開催する予定で、ゲキサカのサイトやSNSなどを通して大会の様子を記事や動画で伝えていくつもりです。出場チーム、参加選手が満足できる大会とすることはもちろんですが、大会の冠スポンサーや協賛社を募ることで、広告ビジネスという観点でも新たな収益源となるよう、こうした大会やイベントも積極的に開催していきたいと考えています。
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【make future 2023 記事一覧】
- 「言うは易しのグローバル展開を、ViViらしく実行したい」 NET ViVi編集長 平本哲也
- 「2023年の目標は、"ミドルエイジといえばmi-mollet"と、皆さんに認識していただくこと」 mi-mollet編集長 川良咲子
- 「キーワードは『S-BEAUTY』。FRaUならではのビューティを提案していきたい」 FRaUweb編集長 新町真弓
- 「共働き世帯に大きな影響力を持つメディアになりたい」 with class編集長 岡本朋子
- 「創刊当時のDNAを引き継ぎ、『with』ブランドの正統性を見出したい」 with digital、with online編集長 香月鉄平
- 「唯一無二の"360°美容デジタルメディア"へ」 VOCEウェブサイト編集長 三好さやか