「アカデミー賞を獲る映像作品をつくる」という信念のもと、2017年に設立された「講談社VRラボ」。"世界最難関"といっても過言ではないヴェネツィア国際映画祭にノミネートされた作品について、担当者が語ります。
©2022 KODANSHA LTD.ALL RIGHTS RESERVED.
「目の見えない人は、世界をどう捉えているのか」
「講談社VRラボ」制作のVR映画『Thank you for sharing your world』は、そんな疑問からスタートした挑戦的な作品です。視力を失った主人公・タカシが、自閉症の幼馴染・シンジの声を頼りに周りを理解し、想像力で自分だけの世界を創造していくーー。
「この物語はVRでしか表現できない!」という確信のもと、制作に取り組んできた本作ですが、なんとこのたび、ヴェネツィア国際映画祭「VR部門」にノミネートされました。
そもそも「講談社VRラボ」とは「アカデミー賞を獲る映像作品をつくる」という信念のもと、2017年に講談社と3DCG制作会社ポリゴン・ピクチュアズの合弁会社として設立された制作スタジオです。
意外と知られていませんが、海外ではVR部門が設けられている映画祭も多く、映像業界では次代の表現手法として要注目のジャンルです。「講談社VRラボ」ではこれまでに、世界中で人気を博しているヴァーチャルアイドル「Hop Step Sing!」や、水尻自子監督によるVR作品『オタワムレ』など、多くの映像作品を生み出してきました。
今回ノミネートされたヴェネツィア国際映画祭はカンヌ、ベルリンと並ぶ世界3大映画祭の一つ。アカデミー賞にはVR部門が存在しないため、VR作品コンペでは実質"世界最難関"といっていいヴェネツィアで最優秀賞に輝けるのか。作品にご興味がある方は、ぜひ「講談社VRラボ」までご連絡いただければ幸いです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※弊社広報誌「News Clip」Vol.340よりの転載です。メタバースラボチームの担当がまとめました。