2022.07.19

「販促からブランドコミュニケーションまで ── メディア特性を活かした、多様な目的に応える講談社の動画マーケティング」講談社メディアカンファレンス 2021 学びコンテンツレポート⑤

近年、動画ニーズが広告領域においても高まりを見せています。企業が抱える課題解決に対応できる動画マーケティングの事例とメディア活用のポイントを「現代ビジネス」「マネー現代」「FRaUweb」「COURRiER JAPON(クーリエ・ジャポン)」「FORZA STYLE(フォルツァスタイル)」のメンバーがご紹介します。

※本レポートは、昨年行われた「講談社メディアカンファレンス 2021」で配信されたセッションの模様です。最新のメディアプロフィールについては、講談社の広告情報サイト「AD STATION」をご覧ください。

企業メッセージをターゲットに響かせる「現代ビジネス」「マネー現代」

講談社 第一事業局 コミュニケーション事業第一部 徳丸泰彦(以下、徳丸) 講談社は長年、文字を通して培ってきた編集力や人脈、メディアを通した発信力で動画マーケティングにも強いご支援力を発揮しています。

本日は、「現代ビジネス」「マネー現代」「FRaUweb」「COURRiER JAPON」「FORZA STYLE」の5つのメディアから、動画マーケティングの事例をご紹介します。

「現代ビジネス」

<「現代ビジネス」のメディア概要>
コアターゲットは、30〜40代のビジネスパーソン。21年9月期の月間PVが4.5億を突破した圧倒的なリーチ力が強みのデジタルメディア。 >詳細はこちら

講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 現代ビジネスチーム/出口 拓実(以下、出口) 2021年10月に制作した株式会社オカムラ様の動画制作には、2つのポイントがありました。

1つはキャスティング力です。

日頃から政治経済、国際、スポーツ、芸能とさまざまなジャンルの記事を展開している「現代ビジネス」は、企業のみなさまの狙いや読者の心を惹きつける、旬で最適な人材をキャスティングできる強みがあります。

今回は「成長を続ける強い組織に必要なこと」をテーマに掲げていたので、ラグビー元日本代表の福岡堅樹さんをキャスティングし、「ワンチームで戦う意味」と題し、ご自身の経験を語っていただきました。

2つめはコンテンツの見せ方、編集力です。

対談動画はどうしても動きが少ないというデメリットがあります。

そこで、事前に出演者の会場入りの様子などをたくさん撮影し、動きのある映像、音楽、文字テロップを組み合わせて、飽きのこない構成を演出しました。

「現代ビジネス」というと、テキスト媒体という印象をお持ちの方も多いかもしれませんが、編集部には10年以上テレビ局で現場の取材や大型番組の制作を担当していた経験を持つ編集者や、マンガ編集の経験者、芸能関係に強いコネクションを持っている編集者など、多彩な人材を抱えているため、さまざまなチャンネルで発信できる強みがあると考えています。

徳丸 さまざまなチャンネルといえば、2021年6月25日に行われた、DX推進のプロデューサーが真髄を語る「DX人材育成」セミナーというBtoB向けウェビナーも好評でした。ウェビナー開催のポイントについても教えていただけますか?

「現代ビジネス」にて告知が行われた「DX人材育成セミナー」の開催案内

出口 ウェビナーを展開するにあたっていちばん大きなポイントは「旬なテーマの目利き力」です。

今回の「DX人材育成」セミナーも、多くの企業の皆さまがお悩みになっている「どのように人材を育てていけばよいのか」という課題に焦点を当てた展開や、経費精算・法務などの見逃しがちなバックオフィス部門でDXをどう推進していくのか、という課題解決のヒントをお届けすることに注力したことで、参加者の満足度が80%を超えるというアンケート結果をいただきました。

4.6億という圧倒的なPVに基づくコンテンツ力が動画にもうまく転用でき、みなさまにとって「おもしろくて、ためになる」動画がご用意できると思いますので、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。


「マネー現代」

<「マネー現代」メディア概要>
主なターゲットは、30〜40代を中心とした、「お金」に関して興味を持つエントリー層。現代ビジネス同様、21年9月期に過去最高のPVとなる2億を突破した、人気の金融系メディア。 >詳細はこちら

講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 現代ビジネスチーム/田嶋 裕太(以下、田嶋) 「マネー現代」は、投資・金融・経済情報を中心にコンテンツを制作しています。

「マネー現代」がここまでのPVを確保できるようになったのは、これから資産運用を始めてみようと考えていらっしゃるエントリー層の方々にアプローチできている編集方針にあると考えています。

マーケットの話や経済などの難しい記事も取り扱っていますが、「住宅ローンって何歳くらいまでに組めばいいの?」「金利ってそもそも何だっけ?」というような初歩的な疑問から記事を作っています。

こうした「読者目線」を大切にしている点が、数多くあるマネー関連の雑誌、ウェブメディア、新聞などの他メディアと比較的かぶらない読者層を獲得できている理由ではないかと考えています。

徳丸 私も「マネー現代」を見て勉強しているひとりですが、文字だけではなく、ウェビナーや動画にかなり力を入れて実績も増えてきていますよね。具体的にどんな特徴や強みがあるとお考えですか?

田嶋 お金の話題となると、「なかなか前向きに参加できない」「少し気後れしてしまう」という方も多いと思います。そこで、記事同様、できるだけ多くの方に親しみを持って体感していただくために、バラエティに富んだキャスティングを大事にしています。

たとえば、2021年7月に開催した「資産運用フェア」では、不動産投資やFX取引など、さまざまな投資に関して強みを持つ企業5社様からご協賛いただき、天野ひろゆき様(キャイ~ン)とタレントの壇蜜さんをお招きして特別講演を行いました。

「マネー現代」では、お金に関するクライアントの悩みを動画やウェブナーでも解決できる

ご自身でもいろいろ投資をされ、「投資芸人」として知られている天野さんと、そこまで詳しい知識はない壇蜜さんのお2人をお招きすることで、ある程度知識がある方は天野さんの目線で、そうでない方は壇蜜さんと同じ目線でウェビナーをご視聴いただけたのではないかと思っております。

徳丸 「マネー現代」も、講談社らしいキャスティングで、"おもしろくて、ためになる"コンテンツができるところが強みだと思いますが、ほかにどのような部分に強みがあるとお考えですか?

田嶋 「マネー現代」がターゲットとしている30〜40代の読者層は、仕事や家事・育児など、なかなか時間が取れない方が多いので、あえてリアルではなくオンライン開催にこだわったことで、すき間時間に"ながら視聴"のような形で新しい知見を得ていただけるという部分が生み出せたと思っています。

また、ウェビナーの内容をテキストに仕立て直して、「マネー現代」や「現代ビジネス」などのプラットフォームで、あらためて読んでいただけるというのも強みになっていると思います。

「マネー現代」は、これまでご好評いただいた資産運用や税制対策といったテーマは引き続き開催しつつ、保険や住宅ローンなどのマネーの話、資格や就職など、キャリアに関する話題などでもどんどん企画を考えていく予定です。

徳丸 「マネー現代」は、動画も文字も魅力的なコンテンツをご用意できます。お金、およびそこから派生するいろいろなテーマでお悩みがあればぜひご相談いただければと思います。

社会課題をわかりやすく「FRaUweb」「COURRiER JAPON」

「FRaUweb」

<「FRaUweb」メディア概要>
「"私らしさ"を大切にする女性たちへ」をテーマにしたワンテーママガジン「FRaU」の公式ウェブサイト。コアターゲットは30〜40代の女性で、SDGs、結婚・子育てなど、真の心地よい生き方を目指す女性たちに向けた最新情報を発信。2021年9月には1億PVを突破。 >詳細はこちら

講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 FRaUweb編集長/新町真弓(以下、新町) 私たちは常に読者に寄り添い、たとえ少しつらい現実でも、それをきちんと知った上でどうやって楽しく活き活きと生きていくかという方向に目を向けられるような記事づくりを心がけています。

「FRaUweb」の強みについて語る、編集長の新町真弓(中)

特にウーマンエンパワーメントは大切にしているテーマで、2021年6月には女性の不調と健診の重要性について、フリーアナウンサーの宮島咲良さんと、2021年春、東京・日比谷に誕生した女性専用の人間ドック・健診施設「クレアージュ東京レディースドッククリニック」総院長の浜中聡子医師をお迎えして、「女性健診の正解は?子宮内膜症経験者・宮島咲良さんと学ぶ『女性の健康ウェビナー』」を開催しました。

女性特有の病気や健診について、読者の方ができるだけ"自分ゴト"として興味を持っていただくにはどうしたらよいかと考えたときに、お名前があがってきたのがフリーアナウンサーの宮島咲良さんでした。

宮島さんは忙しいからと生理痛を放置していた結果、子宮内膜症になって入院・手術になった経験を「FRaUweb」の短期集中連載で公表してくださったのですが、この連載には「私もそうです」「生理痛を放置してはいけない」と本当に多くの方が自分も考えるきっかけと、捉えてくださったのが印象的でした。

その宮島さんにご登場いただければ、より「自分ゴト」として感じていただけるのではないかと考え、「クレアージュ東京レディースドッククリニック」総院長の浜中聡子医師との対談という形でウェビナーを開催しました。

徳丸 参加者のご満足度が80%を超え、「健診に行きます」という態度変容も7割を超えるという、クライアントさんにも満足いただけるセミナーになったそうですね。

新町 「本当にこれ大切ですよ」ということを伝えるには信頼が大切ですが、そのためにはきちんとした人に出ていただき、語っていただくことが本当に大事だなと今回あらためて思いました。

「FRaUweb」は、タイアップ以外にもウェビナーをやっておりまして、東京国際女性デーの時にはバービーさんにご出演いただき、300人の読者限定で「女性の身体の悩みにどう向き合えばいい?SRHR(※)を真剣に考える」というウェビナーを行いました。

連載陣はどの方も「この人だったらきっと伝えることができる」方ばかりだと自負しています。特にウーマンエンパワーメントにおいて「伝えたい」思いがおありになる方は、編集部が心を込めてコンテンツをご用意させていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

※SRHR:Sexual and Reproductive Health and Rightsの略。日本語では、「性と生殖に関する健康と権利」と訳される。

「COURRiER JAPON」

<「COURRiER JAPON(クーリエ・ジャポン)」メディア概要>
グローバル志向の読者に支持される会員制メディアで、1万3000人を超える有料読者を抱える。読者の40%が意思決定層で、2022年5月時点で5000万PV超。「FRaU」同様、SDGsに強みを持つほか、LGBTQなど、海外で先行している各種社会問題の情報発信も得意とするグローバルメディア。 >詳細はこちら

講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 クーリエ・ジャポン編集長/南 浩昭(以下、南) 「COURRiER JAPON」はアメリカの「ニューヨーク・タイムズ」やイギリスの「ガーディアン」、フランスの「ル・モンド」など海外の有力メディアから厳選した記事を翻訳してお届けしているメディアです。

クーリエでは現在、動画にも力を入れています。コロナ禍で海外の有識者にもオンラインで取材ができる状況になったことから、台湾のIT担当大臣、オードリー・タンさんの対談を動画コンテンツにし、テキストと合わせて公開しました。

オードリー・タンさんとの対談動画コンテンツ事例をご紹介する、クーリエ・ジャポン編集長 南 浩昭(右)

2021年9月からは、講談社の現代新書の人気の著者とコラボして教養を身につけるための動画シリーズを制作していますが、5分ほどの短編動画を10本見ると本一冊分の要点がわかるという内容で、忙しくてなかなか本が読めないという会員の方に好評を博しています。

世界に通用する教養を身につけるための動画シリーズ「CONTOUR」では、ヒット作の著者が「人生に役立つ講義」として動画コンテンツを配信している

徳丸 動画を使ったメッセージは、著者や話し手の熱い思いやメッセージが強く伝わるほか、動画の主張が中心になっている若い世代にもテキストと動画両方の選択肢を提供することで広く伝えやすくなっていますよね。

「COURRiER JAPON」は海外でいま何が起きているのか、どんな大きな変化が起きているのかというのを読者に伝えるというのをいちばん大事にされていますが、具体的にどのようなコンテンツをご提供できるか教えていただけますか?

南 SDGsやLGBTQは海外メディアで頻繁に取り上げられていますが、海外の動きと合わせて、日本企業がどのように率先して取り組んでいるのか、どのように牽引していこうとしているのか、というのをグローバルな視点も踏まえてコンテンツ構成できるところが「COURRiER JAPON」の強みだと思っています。

もちろん対談や講義形式の教養動画、ウェビナーなど、ご希望に沿った形で伝えたいメッセージを届けるお手伝いもできますので、お気軽にご相談ください。


モノが動く! 購買に直結する動画メディア

「FORZA STYLE」

<「FORZA STYLE(フォルツァスタイル)」メディア概要>
30〜40代のメンズファッションやライフスタイルをテーマにしたメディア。月刊PVが2300万を超え、「業界NO.1の動画メディア」としても知られる。 >詳細はこちら

講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 FORZA STYLEエグゼクティブプロデューサー/栗原 資英(以下、栗原) 「FORZA STYLE」はローンチして今年で6年目になりますが、月刊誌「LEON」で「ちょいわるオヤジ」という言葉を生みだしたファッションディレクターの干場義雅(ほしば・よしまさ)さんを外部の編集長として招聘し、動画を軸に急成長を続けています。

「FORZA STYLE」の強みについて語る、FORZA STYLEエグゼクティブプロデューサー 栗原 資英(くりはら・よしひで)/(右)

徳丸 ビームス様のPR動画では、「【完売警報】干場義雅が20年以上着続けた、ビームスのカシミヤコートが遂に限界突破。究極のモテコート限定48着とは!?」というタイトルで公開直後に高額のコートが即完売したと聞いています。実際どんな内容だったのですか?

干場編集長とビームスのコラボでつくったカシミアのコート48着が、動画公開直後に即完売

栗原 これは、「完売警報」とタイトル出しするまでもなく、あっという間に売れてしまったので逆に申し訳なかったのですが、ファッション大好きな熱い読者の方にブランドのこだわり商品をご紹介した、ブランド担当者と干場編集長とのコラボ動画です。

ビームスさんもここまでの反響があるとは思わず、限定48着で商品をご用意いただいたのですが、一晩で150着のオーダーがあったと効果に驚かれていました。

徳丸 干場編集長プロデュースというのも魅力のひとつですよね。

栗原 そもそもファッション好きには絶大な支持を得ているビームスさんと、「FORZA STYLE」の干場義雅という「信頼×信頼」のコラボによって、「完売警報」を実現できたと考えています。

徳丸 「ロック福田の腕時計魂」についても教えてください。

栗原 腕時計業界一筋に30年くらい取材をしているロック大好きな福田ゆたかさんと、いうメンズファッションライターの丸山なおみさんという凸凹コンビが、銀座のみゆき通りあたりの超高級時計ブティックのバックヤードまで取材してしまうという企画で、ほかのユーチューバーやほかのメディアでは絶対できない内容がすべて凝縮されていると好評のコンテンツです。

徳丸 各分野のプロが「時計好き」ファンの心をつかみ、実際にモノが売れるという循環を生み出しているのでしょうか?

栗原 そうだと思います。「FORZA STYLE」は水曜夜9時の公開なんですが、公開翌日には200万円、300万円の時計が店頭から消えていくという現象が起きているそうです。

実際に、「『FORZA STYLE』で昨日やっていたコレがほしいんです」とご来店する方が多いそうで、接客するスタッフの方から「私たちの仕事を取らないでください!(笑)」という、冗談混じりの喜びの声もいただきました。

2021年10月に干場編集長が香川県の高松で90万円のネックレスを直販するというイベントを行った時も、1時間半のイベントで90万円のネックレス30本が完売しました。

高松で行われたトークイベントの告知バナー。干場編集長の影響力の高さがここでも証明された

魂を込めて作っている商品を「FORZA STYLE」とコラボさせて新しい"魂"をつくっていけるのが「FORZA STYLE」の強みです。みなさまのマーケティング活動のお役に立てると信じておりますので、ぜひ気になる点がありましたら、お気軽にご質問、ご相談いただければと思います。

徳丸 テキスト以上に手間がかかる動画をうまくつくれるパートナーは、マーケティング活動における大きな助けになると思います。講談社はテキスト(記事制作)だけでなく、動画制作に関しても強みを持っておりますので、こういったお悩みをお持ちの方はぜひ弊社までご相談ください。

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【講談社メディアカンファレンス 2021:学び動画】

販促からブランドコミュニケーションまで── メディア特性を活かした、多様な目的に応える講談社の動画マーケティング

登壇者:
・出口拓実/講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 現代ビジネスチーム
・田嶋裕太/講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 現代ビジネスチーム
・新町真弓/講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 FRaUweb編集長
・南 浩昭/講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 クーリエ・ジャポン編集長
・栗原資英/講談社 第一事業局 現代ビジネス事業部 FORZA STYLEエグゼクティブプロデューサー
・徳丸泰彦(モデレーター)/講談社 第一事業局 コミュニケーション事業第一部
日時:2021年11月18日(木)
形式:オンデマンドビジネス動画

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