『with online』の姉妹サイト、『共働きwith』がオープン。"仕事も家庭もわたしらしく"をコンセプトにした新メディアのターゲットは<共働き女性>。そこには「読者と企業、双方のニーズの合致がある」と、岡本朋子編集長は言います。
『共働きwith』の生みの親、『with online』編集長の岡本朋子。自身も"共働き女性"のひとり
共働き女性に特化した『共働きwith』は、"三方よし"
──2020年5月期には1億PVを達成。女性総合誌由来のWEBメディアとしてNo.1の規模を持つサイトとなった『with online』。今回、姉妹サイト『共働きwith』立ち上げた経緯を教えてください。
岡本朋子(以下、岡本) 『with online』はもともと、「20代の働く独身女性」をコアターゲットに、さまざまな情報を発信してきました。しかし規模が大きくなるにつれて、読者層も拡大。そこで既存コンテンツに加え、「家計」や「子育て」などの生活に役立つカテゴリーも拡充していきました。
独身だった彼女たちが、結婚・出産を経験。ライフスタイルも価値観も変化するなかで、私たちもコンテンツを拡大していったわけです。
そのなかでも今回、「共働き」層の特有の課題、悩みにフォーカスし、もっと世の共働き女性が、楽しく充実して、仕事に、家庭に、子育てに向き合えるよう応援したいという思いから、「共働き」向けに特化・集約したサイトとして『共働きwith』をオープンすることになりました。
7月28日(水)にオープンした『共働きwith』。
『with online』上にも導線を設置。既存ユーザーと新規ユーザーを含め、「共働き女性」が集まるサイトをめざす
──なぜ、「ママメディア」ではなく、「共働き女性向けメディア」としたのでしょうか?
岡本 『with』が創刊したのが1981年。当時は共働き女性よりも専業主婦の方が多い傾向にありましたが、現在では、ほぼ真逆。共働き世帯の方が多く、いまや「結婚しても仕事を続けるのが当たり前」とも言える時代となりました。
共働き等世帯数の年次推移(1980年〜2019年) 出典:厚生労働省ホームページ
なのに、「ママ向けメディア」はありますが、「共働き女性に特化したメディア」はありません。きっとニーズはあるはずだと思いました。
『共働きwith』のおもなターゲット
今回、『共働きwith』をオープンするにあたり読者アンケートを実施しました。すると、10日間で2500通を超える返信が寄せられました。この短期間でこれだけ集まることは稀ですし、読者の期待感の高さがうかがえました。
加えて、アンケートの回答もびっしり書いてあるんです。そこには「ママ向けのサイトやアプリは多いけれど、共働きの悩みを解決する方法がつかめそうなサイトはなかった。大いに期待しています!」といったコメントもありました。
つまり『共働きwith』は、"ありそうでなかったメディア"なんです。
これは企業にとっても同様で、共働き世帯は"時短"などのキーワードに敏感で、かつダブルインカムですから、アプローチすると、購買につながりやすい。彼女たちとの"つながり"を探している企業も多くいることがわかりました。
『with online』が共働き女性に実施した、アンケート結果。
共働き女性の世帯年収は、平均よりも20%以上高い
強みは、知名度の高い連載陣と、読者組織が生み出す「共感力」
──読者からも企業からも求められる『共働きwith』。強みはどこにあるとお考えですか?
岡本 『with online』が支持される理由のひとつに「共感」がありますが、『共働きwith』の事前アンケートでも、「キラキラしすぎていない読者実例が見たい」というご意見がたくさん寄せられました。
『共働きwith』では、"手の届かない別世界の人の話"ではなく、辻希美さんの家族についての連載や、高橋ユウさんの子育て連載、おのののかさんのライフスタイル連載など、「共働き世代」の知名度が高く、親近感のあるタレントさんを起用。タイアップにおいても、共感と好感を生み出すことができると考えています。
『共働きwith』の、タイアップにも対応可能な連載陣一覧
──『共働きwith』にも、『with online』のように発信力の高いインフルエンサーが多く所属しているそうですね。
岡本 はい。『with online』の読者サポーター組織「withLab」には、現在22-39歳の5000人が在籍しています。一人ひとりが情報発信者となって、等身大のOL代表としてアンケートやモニターなどで活躍していますが、その中で結婚、出産を経たメンバーを今回組織し、「withLab働くママ」として活動を開始しました。
熱量の高い読者であり、マイクロインフルエンサーでもある「withLab働くママ」メンバーによる、ブログやウェビナー、イベントレポートなど、共感と実感が伴うコンテンツ制作ができるところも、『共働きwith』の強みです。
総フォロワー数60万人超え! 圧倒的な発信力と拡散力を持つ、「withLab働くママ」メンバー
時短家電や美容などは、相性がいいジャンル
──ターゲットである「共働き女性」と相性のいい領域、商品はどのようなものがあるのでしょうか?
岡本 「共働き世帯」は、とにかく時間がないのが悩みです。たとえば時短家電、乾燥付き洗濯機やロボット掃除機、自動調理器、食洗器などへの関心は高い傾向にありますね。
ほかにもキッチン家電や託児や配食、掃除といった家事代行サービスなどもニーズは高いのではないでしょうか。
そうした商品やサービスを、「withLab働くママ」メンバーに試してもらうといった企画は、使用感まで届けることができるので、非常に有用だと思います。
加えて、「美容」も相性がいいジャンルのひとつです。出産後の体型悩みや加齢による肌や髪質の変化、育児中の美容の悩みを解決する記事コンテンツも、「withLab働くママ」メンバーに実際に試してもらい、展開していく予定です。
編集長自らの起用や、マンガタイアップで共感力アップ
──外出自粛となっていたコロナ禍に、『with online』では岡本編集長自らが商品訴求をしたYouTubeに大きな反響があったそうですね。『共働きwith』でも同様の企画は可能でしょうか?
岡本 はい。『with online』で展開した動画タイアップは、3万回再生されて、好意的なコメントもたくさんいただきました。『共働きwith』においては、私自身が「共働き」当事者なので、自分の経験や知識も読者の方にシェアしながら、一緒に成長していけたらうれしいですね。
「絶対美人服プロジェクト」として受注生産アイテム5品を編集長自らが紹介。
すべて生産ラインの200%を超える受注となった
動画のコメント欄。「ほしい」など好意的なコメントが多く並んだ
──ローンチ後の計画などもあれば教えてください。
岡本 事前アンケートをとった時に、「働きやすい会社」についての関心が高いことがわかりました。そこで商品やサービスのコラボに限らず、「プロダクトがいいだけでなく、働きやすい会社」の紹介や、女性の活躍推進を進めている企業や自治体などの情報発信もしていけたらと思っています。
ほかにも『with online』で人気のマンガ連載を活用し、「共働き層」向けのマンガなどもタイアップメニューとして用意しています。オリジナルストーリーで共働き世代が共感するマンガコンテンツは、商品やサービスをわかりやすく、親しみやすく届けることが可能です。
『共働きwith』のマンガタイアップ概要
ゆくゆくは、『共働きwith』アワードの実施など、やってみたいことはたくさんあります。ほかにも、さまざまな仕掛けや取り組みを考えています。
『共働きwith』を通じて、多くの読者、そして企業の方とつながり、悩める働く女性たちを笑顔にしていけたらと思っています。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください!