コミック界のアカデミー賞と称される米国の「アイズナー賞」。10月に発売される「シーズン2」第1巻もお楽しみに。
国内累計発行部数500万部を超える大ヒットになった東村アキコさんの『東京タラレバ娘』。
この作品に叱咤激励された読者は国内に留まらず、英語版『Tokyo Tarareba Girls』が、7月にコミックにおけるアカデミー賞とも称される米国の漫画賞「アイズナー賞」の最優秀アジア作品賞を受賞との報せが届きました。
©Jun Tsuchiya(B.P.B . )
少女漫画の作品による同賞の受賞は今回が初。東村さんは驚きとともに喜んでいました。米国といえば、東村さんも敬愛する『SEX AND THE CITY』など女性のライフスタイルを描いたドラマや映画の名作を数多く生んでいる国。
英語版の読者に向けた受賞記念インタビューでは、「タラレバ娘は、どの国も一緒! 世界共通! だからすばらしい!女ってみんなそんなものです」と語られていました。じつは、『海月姫』の英語版も様々なジャンルのオタクという多様な女性たちの姿が米国で支持され、2年前の同賞同部門にノミネートされていたようです。
世界中の女性たちの胸を打つストーリーだけでなく、セリフ以上に雄弁とも言える、キャラクターの豊かな表情を始めとする東村さんの絵の魅力も同時に評価されたものだと、担当編集としては捉えています。
ヨーロッパやアジアでも翻訳版が読まれ、世界を股に掛けている『東京タラレバ娘』ですが、10月には平成から令和へと時代を跨いだ新シリーズ『東京タラレバ娘 シーズン2』の第1巻が発売されます。これからより広く、深く、そして面白く、作品に込められたメッセージが響いていくことになると思います!
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※弊社広報誌「News Clip」Vol.312よりの転載です。Kiss編集チームの担当がまとめました。