講談社青い鳥文庫を原作とする劇場版『若おかみは小学生！』が、
第42回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞を受賞いたしました。
©令丈ヒロ子・亜沙美／若おかみは小学生！製作委員会
劇場版『若おかみは小学生！』は、アニメファンの口コミ拡散で劇場大ヒットにつながった作品です。
原作は、講談社青い鳥文庫から 1 巻が 2003 年に刊行された、令丈ヒロ子さんの『若おかみは小学生！』（亜沙美／絵）。
本編 20 巻と番外編をあわせて、累計 300 万部をこえる児童書の大ヒットシリーズです。
『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』等、数多くのスタジオジブリ映画の作画監督として知られる高坂希太郎さんが『茄子 アンダルシアの夏』（2003）以来15年ぶりとなる劇場公開作の監督を務めました。
2018 年 9 月に封切られると、アニメファンからSNS に賞賛の声が多数あげられ、現在もロングラン上映中となっています。
この作品は、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭2018でも公式上映されました。また、韓国の第20回プチョン国際アニメーション映画祭（長編部門）では、日本のアニメーションでは『君の名は。』以来の快挙となる、優秀賞と観客賞のW受賞を果たすなど、海外の映画祭でも高く評価されています。
物語は、両親を交通事故で亡くし、祖母が営む温泉旅館で暮らすことになった小学6年生の女の子・おっこの成長ストーリー。
旅館に住み着くユーレイたちや、ライバル旅館のあととり娘に助けてもらいながら、「若おかみ」として成長していく姿が描かれています。
劇場版では、原作にはなかった両親との交流や、さまざまなお客様とのエピソードも描かれており、原作の読者とファミリー層のみならず、大人のアニメファンからも熱い支持を集めました。
本作は3月29日に待望のBlu-ray＆DVDの発売も決定。最優秀賞が発表される3月1日の受賞式に向けて、再びSNSを中心に話題となっています。
令丈ヒロ子さんの次作は、2019 年 3 月発売予定の『長浜高校水族館部！』。愛媛県に実在する「水族館部」を舞台にしたドキュメント小説です。「大人顔負けの活躍をする子ども」を描くのが得意な令丈さんの次回作にも、ご注目ください。
