ワールド イズ ダンシング(4)

ワールド イズ ダンシング(4)
著者
  • 三原 和人

掲載誌

内容紹介

シェークスピアより昔に世阿弥がいた。「わびさび」の走り、世阿弥がいた。庶民の代表者である芸能者が、国を、社会を変える! 世阿弥こと鬼夜叉は、父親・観阿弥の命令でとりあえず舞っている美少年。観阿弥が頭をつとめる人気の一座・観世座に所属しているが、何故舞う必要があるのか常に疑問に思っている。そんななか、ある小屋で、貧弱な体と枯れた声、下手な動きで舞う女を見かけた。いいはずないのに、その姿に鬼夜叉は「よさ」を強く感じた。彼女の死で「舞をすること」の必要性を感じた彼は、自身の「身体」と「舞」を深めていく――。今巻では、鬼夜叉が初めての「敗北」を経験したのち、そこから何かを学び、また一歩「能」の誕生に近づいていく――。熱き中世ダンスレボリューション!!

登場人物紹介

  • 鬼夜叉(世阿弥)

    人気芸人・観阿弥の長男。芸や舞の意味、よさががわからずにいたが、様々な人との出会いにより自分の舞を見つけはじめる。基本、ぼーっとしている

  • 足利 義満

    足利三代将軍。まぐわいを目撃されたことが縁で鬼夜叉と知り合いに。彼の言動が気に入り、鬼夜叉を将軍お抱えの芸人として招き入れる

  • 増二郎

    義満お抱えの一座・田楽新座の人間。一見優しそうに見えるが芸に厳しく、プライドも高い。鬼夜叉に実力差を見せつけようとするが、2回目の対決で観念し、ともに踊ることを決意する

  • 観阿弥(観世三郎清次)

    鬼夜叉の父で猿楽一座である観世座の座長。芸に対し真摯に取り組み、その集中力は鬼気迫るものがある。鬼夜叉にも厳しく稽古をつける

  • 十二五郎康次

    観世座の客員座衆で鬼夜叉のお目付役。観阿弥に憧れて観世座で勉強中。鬼夜叉をポンコツだと思っていたが、徐々に見る目が変わっていく

  • 白拍子

    鬼夜叉がはじめて「よい」と感じた舞い手。鬼夜叉に請われるまま、舞を見せていたが、長年のムリがたたり不遇の一生を終える

  • ヒジリ

    義満の館で働く、大陸出身の青年。邸内で鬼夜叉に親切に接してくれる数少ない存在

  • 犬王

    鬼夜叉が舞について悩むたびに彼の前にフラリと現れ、前に進むヒントをくれる師匠のような存在。その正体は不明

  • 黄金

    元々田楽新座にいた。容姿や家柄、才能を持つ鬼夜叉へ嫉妬している。しかし、そのおかげで鬼夜叉や増二郎より上回る、世界を変える舞を踊ろうと決意する

製品名ワールド イズ ダンシング(4)
著者
  • 三原 和人

発売日2022年04月21日

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