著
諸星 大二郎
西遊妖猿伝 西域篇 火焔山の章（３）
内容紹介
時は７世紀、中央アジアの一隅でーー。
暴徒と傭兵〈ようへい〉部隊が一触即発のスラムの一角で、孫悟空の行く手にまたも現れた牛魔王の巨影。決闘を前に、悟空の脳裏には奇怪な幻影〈ヴィジョン〉が浮かぶ。二人を会わせないよう画策した、不気味な老婆は何を知るのか!? 一方、妖少女・アマルカら魔族の毒は社会を侵しはじめていた…。
斉天大聖・孫悟空、闘いの連鎖！ アクション・ホラー・伝奇・ロマンス…物語の快楽全部乗せのモロホシ版西遊記!!
登場人物紹介
孫悟空
玄奘とともに天竺を目指している少年。ケンカが強い。シュムを牛魔王から取り戻そうとしている。不思議な力を持っていて、牛魔王に頭痛の発作が出ると、幻覚を見たりする
玄奘
後の三蔵法師。悟空、八戒、悟浄を従え、天竺を目指して旅している。唐を抜け、高昌国へやってきた
猪八戒
玄奘の弟子。食いしん坊のなまぐさ坊主。張法師が買った女奴隷・オパチを連れてきてしまう
沙悟浄
玄奘の弟子。ソグド語も漢語も達者な賢い人間。悟空や八戒のことを兄貴と呼ぶ。かつて高昌国にいたときの娼館でオパチと馴染みだった
シュム
チェイリーの弟で悟空たちが旅の途中で出会い、連れて行くことにした孤児。カシュラートたちに連れ去られたがそこにいた牛魔王に懐いてしまい、彼の元から離れないと言い出す
チェイリー
シュムの姉で悟空たちが旅の途中で出会い、連れて行くことにした孤児。高昌国の王城へ行く途中でさらわれたシュムが戻ってくることを願っている
牛魔王
火焔山にカシュラートたちと住んでいる牛の被り物をしている男。力が強いゆえ怪人扱いされている。ときどき頭痛の発作に苦しむ
カシュラート
シュムをさらった火焔山に住む浮浪児たちのリーダー。牛魔王とともに行動し、生き延びている
ジュンマイ
ドヴォルクの手下。悟空とともにシュムを探している途中で出会ったカシュラートのことが敵なのに気になっている
ムカンサ
ドヴォルクの手下。ジュンマイとともに行動し、情報を集めている
ドヴォルク
高昌国の情報屋。悟空のほかトルークシュやヴァンダカとつながりがある
ヴァンダカ
トルークシュの兄でソグド兵の隊長。カシュラートや牛魔王を倒そうとしたり、寧戎で起きた農民の暴動を鎮圧しようとする
トルークシュ
高昌王の近侍であるソグド人。ヴァンダカの弟。高昌国に入った玄奘たちを王のもとへ案内した
玉面公主
高晶王の腹違いの妹で１４歳。隋の皇帝の血筋を引いていて、宮城に入れないなど宮廷の中でも特殊な立場。何かを企てているようで、悟空に馴れ馴れしく近づき振り回す
楊隗
公主の護衛兼お目付け役の男。公主の企てで、彼の力を確かめるため悟空を突然襲う
虎力大仙
高昌国にある見世物小屋を運営している魔族。羊力大仙の同輩
アマルカ
妖魔の一族の少女。悟空を追って高昌国へやってくる。羊力大仙と虎力大仙とともに寧戎の暴動の原因となった地下水路・カレーズを塞いだ
羊力大仙
妖魔の一族の老人。アマルカとともに高昌国へ来る。彼女と虎力大仙とともに寧戎の暴動の原因となったカレーズを塞いだ
アムルータ
魔族たちと敵対するゾロアスター教（祆教）寺院の見習い僧。ハルワータとは双子。祆主から預かった火を高寧城の祆教寺院に届ける名目で高昌国へ来る
ハルワータ
魔族たちと敵対するゾロアスター教寺院の見習い僧。アムルータとは双子。祆主から預かった火を高寧城の祆教寺院に届ける名目で高昌国へ来る
ワユ
ゾロアスター教の見習い退魔犬。アムルータとハルワータとともに行動している
アシャイバンダク
高寧城の祆教寺院の僧。寧戎城の異変を察知し、カレーズを堰き止めているのが妖物だと突き止める
おばば
寧戎城の奥の暴徒たちが立てこもっている地区で悟空たちが遭遇した人物。占いができる
クイ
おばばのもとにいる子供。おばばに言われ悟空たちを街から追い出そうとする。
グイ
おばばのもとにいる子供。おばばに言われグイとともに悟空たちを街から追い出そうとする
張法師
高昌国の僧。女奴隷・オパチを買うが八戒が彼女と逃げたことを知らず、行方不明になったことで慌てる
オパチ
女奴隷。張法師に買われたが、八戒とともに逃げてしまう。顔見知りの悟浄には馴れ馴れしい。酒癖が悪い
| 製品名 | 西遊妖猿伝 西域篇 火焔山の章（３） |
|---|---|
| 著者 | |
| 発売日 | 2021年11月22日 |
| 初出 | モーニング増刊『月刊モーニングｔｗｏ』２０２１年２月号～６月号、８月号、１０月号、１１月号 |