ミツナリズム(1)

ミツナリズム(1)
著者
  • 鈴木 コイチ

掲載誌
ジャンル

内容紹介

明智光秀の三日天下も終わり、次に覇権を握るのは柴田勝家か羽柴秀吉か、という時勢。後に関ヶ原の戦いにて西軍を組織し、敗れ去ることになる若き日の石田三成は、主君・秀吉の足袋の破れを気にしたり、火鉢の火力の弱さに文句を言いながら日々を過ごす。そして大谷吉継とともに、基本的には戦の裏方に回る三成は、イケイケの福島正則や加藤清正と揉めたりもする。石田三成が小うるさく主張すること、それが「ミツナリズム」!

登場人物紹介

  • 石田 三成

    豊臣秀吉に仕える文治派。鋭い観察力や的確な判断力を秀吉に買われている。しかし、融通がきかないところもあって少々面倒くさい男

  • 大谷 吉継

    誰からも敵意を持たれることがない超絶コミュ力の持ち主。三成の数少ない理解者で、よく行動をともにする

  • 福島 正則

    酒とケンカが好きなヤンキー体質のお調子者。三成にバカにされている

  • 加藤 清正

    秀吉子飼いの4人のひとり。福島正則と同じ武断派に思われがちだが、実は文武両道の総合点が一番高い人物

  • 豊臣 秀吉

    人たらしと呼ばれつつも、敵に対しては容赦ない。常人には理解できない価値観や感覚を持っている

  • 柴田 勝家

    長年織田家に仕えた織田大好きおじさん。トップに立つより組織の中で動いた方が輝けるタイプの人

  • 織田 信孝

    兄・信雄に自害を命じられた悲運の二世武将。戦の能力は高かったようで、父親が織田信長でなければもっと成功していたかもしれない

  • 佐久間 盛政

    イケイケドンドンで賎ヶ岳を攻略したが、秀吉の美濃大返しを前にあえなく敗退。前田利家が有名だが、実は金沢城初代城主

  • 黒田 官兵衛

    お椀がチャームポイントのおじさん。濡れ衣で1年ほど投獄されていた経験から、猜疑心と冷酷さも手に入れた最強の軍師

  • 前田 利家

    若い頃は信長の下でいろいろやんちゃしていたが、年齢とともに落ち着いてきた。豊臣政権のバランサーで、苦労の絶えないおじさん

  • お市の方

    織田信長の妹。最初に嫁いだ浅井家が滅亡し、一時は未亡人に。その後柴田勝家と再婚。その後、秀吉に居城を落とされ自害。権力争いに振り回された不憫な女性

  • 狩野 永徳

    絵師界のサラブレッド。大名から殺到する依頼をこなしながらも流派の継承に力を注いだ。絵が売れすぎたため過労死したのではといわれている

  • 長谷川 等伯

    強気の売り込みが功を奏し、名が知れ渡るようになって狩野派に対抗した。派閥としてはパッとしなかったものの、生涯に渡り名作を生み続けた一代限りの天才

  • 小西 行長

    水軍の長、堺商人、キリシタンと要素の多い人物。秀吉からヘッドハンティングされる。非常に優秀なのだが、何がすごかったかがいまいち後世に伝えられてない

  • ジョアン・ロドリゲス

    ポルトガル出身。母国よりも日本に滞在した期間の方が長かったため、日本語の方が堪能。後年、伴天連追放のゴタゴタに巻き込まれ、最終的にはマカオで生涯を閉じる

  • 石田 正継

    領民からの評判がすこぶる良い、多趣味な三成のお父さん。老後は悠々自適に過ごせるかと思いきや、多忙を極める三成に代わり駆り出されることになる

  • 石田 正澄

    三成と同時期に秀吉に仕官し、父と共に弟をサポートする。弟と並ぶとどうしても“じゃない方”感が強調されてしまう不運な兄

  • 安国寺 恵瓊

    生臭坊主。生後まもなく毛利元就に生家を滅ぼされており、その後に僧侶としてのキャリアを積むために転々としていたところ、なりゆきで毛利家に仕えることになった複雑な経歴の持ち主

  • 大友 宗麟

    戦国の世において、宗教を政治に最大限活用した人物。信仰の違いで正室と離縁したり、謀反を起こされたりと苦労が多かった模様。蹴鞠がうまい

  • 島津 義久(龍伯)

    人一倍慎重な性格で、秀吉からはあまりよく思われていなかった。豊臣の傘下に入りつつも独立心は高かった。島津家投手の中で唯一肖像画が残されていない

  • 島津 義弘

    若い頃から数々の武勲を上げてきた戦国きっての狂戦士、もとい戦上手。見た目にそぐわず医術に詳しかったようで、多少の怪我ならへっちゃら

  • 黒田 長政

    13歳で秀吉に仕官し、はやくから領地を与えられたエリート。性格は目立ちたがり屋だったようで、人前で歌いすぎて家臣から苦情を受けたことがある

  • ガスパール・コエリョ

    イエズス会の宣教師で日本地区責任者。秀吉がキリシタンを警戒していることに気づけない、異国の人の機微が分からない人

  • 神屋 宗湛

    貿易の後ろ盾を得るために度々時の天下人と接触しており、信長に謁見した際には本能寺の変に巻き込まれ命からがら脱出した経験のある激レアさん

  • 佐々 成政

    信長の馬廻衆として取り立てられ、生涯にわたり数々の武功を重ねた。城主を務めていた富山城は県庁となり、現代も行政の中心地として機能している

  • 直江 兼続

    容姿端麗・文武両道でなんでも一人でこなせるタイプ。個性的な兜で400年以上にわたり“推し”をアピールし続ける伝説のTO(トップオタ)

  • 上杉 景勝

    感情表現に乏しく、周囲から恐れられていたが、本人はいたって平和主義者。関ヶ原の戦いの後、所領を減らされるも、家臣を一人もリストラしなかった。かなりの刀剣マニア

  • 増田 長盛

    三成にとっては職場の先輩。長きにわたり秀吉に重用されていたが、秀吉の死後は豊臣・徳川の対立に悩まされることになる

  • 茶々(淀殿)

    信長に実父の家を滅ぼされ、実母と継父を自害に追い込んだ秀吉の側室となるなど数奇な運命を辿る。168cmと、かなりの長身

  • 真田 昌幸

    何を企んでいるかわからない人物。主君を転々としたが、武田家への忠誠心は強い。気に入らないことがあるとすぐ敵に寝返るが、旧武田領をあてがえば言うことを聞いてくれる

  • 徳川 家康

    江戸幕府を開いた人物。実は癇癪持ちの性分のため、実際にホトトギスが鳴くまで待てたかは怪しいところ

  • 長束 正家

    丹羽長秀に仕えていたが、高い管理能力を買われ秀吉にスカウトされた。検地や兵糧管理で実績を重ね、のちに五奉行に抜擢される

  • 成田 長親

    難攻不落の忍城城主。成田家滅亡の危機に際し、代々の成田家の歴史をまとめた伝記を記した

製品名ミツナリズム(1)
著者
  • 鈴木 コイチ

発売日2020年07月20日
初出『モーニング』2020年10号~16号、18号~20号、23号

キーワード検索

キーワード検索

絞り込み検索