2020.12.24

インフルエンサー時代における雑誌メディア『ViVi』の役割とは──「講談社メディアカンファレンス 2.0」ビジネスプログラムレポート⑤

2020年11月4日に開催された、ライブ配信と事前収録を組み合わせたオンラインイベント「講談社メディアカンファレンス 2.0」。今回は、創刊37年目を迎えた『ViVi』のビジネスプログロムをご紹介します。誌面、デジタルの両編集長とViViモデルが語る「インフルエンサー×ViViのチカラ」とは?

インフルエンサー時代に、雑誌メディアができること

株式会社講談社 第二事業局 『ViVi』副編集長 福田秀芳(以下、福田) まずはひとつめのテーマは「個人メディア」についてです。専属モデルの(古畑)星夏さんもインスタグラムやYouTubeチャンネルをやっていますが、周囲の方の反応はいかがですか?

ViViモデル 古畑星夏(以下、古畑) 今までインスタやツイッターを「見てます」と言われることはあまりなかったのですが、最近はファンの方はもちろんですが、お仕事をご一緒したからも「YouTube見てます」と言われることが増えました。クライアントさんもチェックされているんだなと実感しています。

福田 高橋編集長、雑誌メディアを運営するうえで、インフルエンサーや個人メディアはライバルのような存在と言えなくもないと思いますが、雑誌メディアの目から、個人メディアはどう映っていますか?

株式会社講談社 第二事業局 『ViVi』編集長 高橋 絵里子(以下、高橋) 個人メディアのパワーはすごく感じていて、影響力は見過ごせませんし、もちろんライバルでもあります。ただコンテンツを作るという点では、発想力や規模には限界がありますし、出版メディアとして『ViVi』が対抗できるポイントはたくさんあると思っています。

福田 個人メディアのインフルエンス力はすごい。しかし「雑誌メディアだからできること」もありますよね。『ViVi』の強みである"編集力"。その3つのポイントはこちらです。

このポイントについて、ViViウェブサイト編集長の岩田より、『ViVi』の編集力が発揮され、高いプロモーション効果を得た事例をご紹介していきます。

プロモーション事例1【かならぼ様】:ECサイト盛り上げのためにインスタグラムを活用

株式会社講談社 第二事業局 ViViウェブサイト編集長 岩田 俊(以下、岩田) 私からは、『ViVi』のデジタルチームが手がけたプロモーション事例を、クライアント様からの課題と得られた効果という視点で2つご紹介します。

ひとつめは、化粧品ブランドの展開、販売を行う「かならぼ」様の事例です。

クライアント様のご要望は「ECサイトを盛り上げたい」というものでした。新型コロナウィルスの流行によりリアル店舗が大きなダメージを受けるなか、コスメやアパレルメーカー様がECサイトに力を入れるようになり、その集客が課題となっていました。そこで『ViVi』では、かならぼ様とインスタグラムを使った施策を実施。その内容がこちらです。

・【キャスティング】
ライブを意識し、インスタライブで人気の、ヘアメイク 林ゆかりさんと、ViViモデル 古畑星夏さんをアサイン。

・【ECサイトへの送客】
インスタライブで商材への興味関心を高めた直後に、インスタのストーリーズからECサイトへの送客を目的とした投稿を複数回実施。

・【アイテム紹介】
インスタグラムのフィードでは、フィードマガジンの体裁でアイテムの特長をわかりやすく紹介。

特徴は、紙面やWEBを使わず、SNSオンリーだったこと。SNSで完結するコンテンツでECサイトへ送客するという目的のもと、本施策は実施されました。さまざまなプラットフォームで、目的に応じたデザインができるのも『ViVi』の強みです

このタイアップには、古畑さんに出ていただきましたが、いかがでしたか?

古畑 企業さんとコラボしてインスタライブをするのは初めてでしたが、コロナの期間だからこそ生まれた企画だと思いました。出演者としても、素直に『ViVi』の企画力って本当にすごいなと思いましたし、私が出るだけではなくて、プロのメイクさんと一緒にみなさんの悩みに答えていくというのが共感につながって、たくさんの反響がいただけたのかなと思っています。

高橋 私も見ていてすごく楽しかったですし、クライアント様からも期間中のECの売り上げが倍増したと伺っています。とてもよい取り組みとなりました。

プロモーション事例2【トヨタ様】:『ViVi』クオリティのコンテンツを販促ツールに

岩田 ふたつ目は、近年とても多くのご要望いただいている『ViVi』のクオリティで制作されたコンテンツを、そのまま販促ツールとして二次利用できないか、というリクエストに応えた事例です。クライアントは、モビリティカンパニーの「TOYOTA」様です。

このプロモーションのポイントは3つあります。

1.まずこの企画では、ターゲットである若い女性たちのライフスタイルに、クルマがどう活用できるのかを親しみやすく紹介しました。

2.次に、『ViVi』のアカウントから、クライアント様のアカウントに、フォロワーを送る仕掛けを作りました。

3.そして、スマートフォンさえあればアクセスできるインスタグラムで実施したことによって、全国のトヨタ販売店で、セールス担当の方に接客ツールとしてもご利用いただきました。

高橋 この事例は、『ViVi』がインスタグラムのアカウント自体を作り、それがそのまま販促ツールとして活用されたことが新しい点でした。

インフルエンサー×ViViのチカラによる広告事例 with 藤田ニコル

岩田 本日はもうひとり、ViViモデルの藤田ニコルさんをゲストにお迎えしています。
このセッションで伝えたいのは、「インフルエンサー×ViViのチカラ」です。そのキーワードを掘り下げる事例として、『ViVi』を通じてニコルさんが出演したタイアップ企画をご紹介します。

まずはニコルさんがViViモデルになりたての頃に実施した、メイベリン様とのタイアップ事例です。この企画では、今までのニコルさんのイメージから"よりナチュラルに変身させる"プロデュースを『ViVi』が行いました。またトレンド感のある動画を作成し、『ViVi』のSNSやYouTubeを使って情報拡散を行いました。

高橋 ニコルさん、この時に感じたことを教えていただけますか?

ViViモデル 藤田ニコル(以下、藤田) このタイアップの時は『ViVi』に入ったばかりで、まだ世間的には"派手なイメージ"が強かった頃でした。それを、メイクさんがビフォーアフターをガラっと変えてくれて、今まで感じたことがなかった自分に出会えてとても楽しかったです。ファンの子たちもその変わりっぷりに驚いていましたし、スクショしたものをSNSで拡散する子も多くいました。

岩田 脱『にこるん』で、ニコルになった感じでしたよね。続いて、「ネイチャーラボ」様とのタイアップ事例です。こちらの事例のポイントは2つです。

1.あらかじめ店頭POPとして使うことを想定して制作。
2.ViViモデルの藤田ニコルという訴求力のあるモデルを起用し、タイアップ紙面だけでなく販促ツールとしてもご活用いただいたこと。

高橋 この時のプロモーションを振り返ってニコルさん、いかがですか?

藤田 撮影では横になって撮ったり、可愛く撮っていただいて、それがお店のポップになっていたり、インスタグラムのストーリーに出てきたり、色々な場所でたくさん写真を見かけて、ViViの拡散力はすごいなと思いました。


進化する「ViViコスメアワード」

高橋 続いて、これからの『ViVi』の取り組みをご説明します。これまでも実施していた『ViVi』版のベストコスメ企画、ViViコスメアワードが、2020年下半期よりクライアント各社様にロゴのご提供が可能に。これに伴い、コスメアワードの企画も全体的にパワーアップする予定です。

ViViコスメアワードのパワーアップのポイントは、
・コスメアワードに連動したユーチューブ動画の作成。
・最近ご好評をいただいているインスタグラムのフィードマガジンの作成と、「ViVi」の強みであるSNS(インスタライブなど)や動画を使い、よりスケールアップ。

これまでよりもさらに、誌面で、SNSで、動画でと、多角的にViViコスメアワードが楽しめるようになり、広告としての価値もアップしたと思います。

福田 このViViコスメアワードの取り組みでは、今回からViViモデルが選ぶマイベストコスメもご紹介しています。藤田ニコルさんにも、ご自身が好きなコスメを選んでいただきましたが、いかがでしたか?

藤田 私はコスメが好き、ノミネートされていたコスメのなかには、自分がリアルに使っているものがたくさんあって、それを中心に選んだので、すごくリアルなベストコスメになっていると思います。楽しみにしていてください!

福田 このようにパワーアップしたViViコスメアワード企画は、販促ツールとしてもお使いいただけますViViコスメアワード「ロゴ」の販売もスタートしておりますので、ぜひご利用ください。

高橋 もうひとつのニュースとして、今後『ViVi』では定例のインスタライブを本誌の発売日と毎月初の月2回実施していきます。ViViモデルの魅力をよりたくさんの読者、ユーザーに伝えることでViViモデルの人気を上げていき、本誌企画と連動させてSNSでもよりViViコンテンツを楽しんでもらえるようにしたい、というのが狙いです。ぜひご期待ください。

福田 以上で『ViVi』がお届けするセッションは終了となります。本日ご紹介した事例の資料をご希望の方は、こちらのQRコードよりアクセスをお願いします。不明点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

さてニコルさん、今日はメディアが主催するオンラインセミナーに参加されるのは初めてだったと思いますが、いかがでしたか?

藤田 普段、編集部の方とはコミュニケーションをとっていますが、どうやってタイアップが作られているは知らなかったので、楽しかったです。今後タイアップがあるときは、期待に応えられるようにがんばっていきたいです。『ViVi』のタイアップは斬新だし、自分も盛れるし、たくさんのところで見られて私もうれしいので、拡散していきたいと思います。

福田 今後も『ViVi』では誌面とデジタルの融合を強化させ、読者のみなさまと広告クライアント各社様により良いメディアとしての価値を提供できるよう努めてまいります。

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