2021.02.04

2021年4月放送開始! 講談社の最新アニメの魅力と商機──「アニメ・ゲームサミット 2021 Winter」レポート

2021年1月20〜22日までオンラインで開催された「アニメ・ゲームサミット2021 Winter」にて、映像化・商品化など、主に作品の二次利用を行っているライツ事業部の担当者が、2021年4月放送開始予定のアニメを中心に、オンライン配信にて全作品の魅力と商品化のポイントを熱く語りました。その内容をご紹介します。

左からライツ事業部 営業担当 千葉絢音、副部長 伊藤洋平、副部長 古川慎、営業担当 立花耕


千葉絢音(以下、千葉) 本日は、ビッグタイトルや注目作品が目白押し、4月スタートの講談社アニメ全12作品を4つのカテゴリ別にご紹介します。

女子サッカーをテーマにした『さよなら私のクラマー』

立花耕(以下、立花) はじめに、「スポーツ、青春、ラブコメ」作品のご紹介です。1つめにご紹介するのは『さよなら私のクラマー』です。
『四月は君の嘘』の新川直司先生のマンガが原作の、女子サッカーをテーマにした青春ストーリーです。悩みながら成長していく主人公とかっこいいサッカーシーンが非常に魅力的な作品となっています。

古川慎(以下、古川) この作品では、劇場版とテレビ放送を同時期に公開するという初の試みに挑戦しています。魅力的なキャラクターもたくさん登場しますので、商品化にも向いています。多様なタイアップが期待できると思いますので、ぜひ、ご検討いただければと思います。

千葉 女子サッカーってアニメとしては新しいジャンルですし、劇場版も同時期公開ということで、この春盛り上がりそうですね。

古川 作中に出て来るスパイクは実在メーカーのものを使用するなど、すでにスポーツ用品メーカーとのコラボも進んでいます。今日時点では、オリンピックも開催予定ですので、ぜひこのタイミングで盛り上げていければと思っています。

津軽三味線×青春ストーリーの『ましろのおと』

立花 続いては、津軽三味線×青春ストーリーの『ましろのおと』です。三味線奏者が主人公の作品で、津軽三味線の演奏を通したリアルなストーリーが非常に魅力的な作品となっています。実際にロケハンにも行って描いた美しい青森の風景にも注目していただきたいです。

古川 実際に生で聴いてみると、三味線って実はすごい音圧なんです。弦楽器だけど打楽器ばりに弦を弾くので、音が身体に伝わる感じがするんです。マンガでは聴覚まで伝えるのが難しかったのですが、アニメではそこを思う存分体感いただけると思います。

吉田兄弟にも監修してもらい、三味線の持つ文化伝統と吉田兄弟ならではの感性がうまくミックスされた音楽が表現されていますので、そのあたりも楽しみにしていただきたいですね。ストーリー的にも、「三味線甲子園」みたいな設定で、登場人物たちがバトルをする青春群像劇ですので、非常に見応えがあると思います。

伊藤洋平(以下、伊藤) タイトルの『ましろのおと』は「ましろの音」と、「ましろノート(ノート:音符などの意味)」というダブルミーニングになっているので、ノートの商品化なども相性がいいと思います。

ラブコメディ『イジらないで、長瀞さん』

立花 続いての作品は、"Sデレ少女"ラブコメディ『イジらないで、長瀞(ながとろ)さん』です。こちらは弊社のマンガアプリ「マガポケ」で大人気を博している作品の待望のTVアニメ化となっています。

古川 この作品の魅力は、何と言っても長瀞さんのかわいさですよ。僕は男子校だったので、こういう共学の設定に憧れます。

伊藤 僕は共学でしたけど、長瀞さんみたいな人はあまりいないですよ(笑)。でも、いないからこそ、憧れる部分はあると思います。「イジらないで」と言っているけど、実はイジられるのが気持ちいいという、ダチョウ倶楽部的な主人公の思いに共感する人も多いのではないでしょうか。

古川 長瀞さんは主人公の後輩なんですよね。オタクな主人公のことが気になっているんですが、気になっている裏返しでイジってしまうというキャラクターが今っぽいと思います。 「商品化は基本NGございません」。長瀞さんに猫耳をつけてもいいですし、いろんな衣装バリエーションも展開可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

人気の「異世界転生」作品も続々登場

千葉 続いては、近年非常に人気のジャンルのご紹介です。現在でも『転生したらスライムだった件』『俺だけ入れる隠しダンジョン』などがご好評をいただいておりますが、「異世界転生」作品の攻勢は止まりません。

立花 まずは『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω(オメガ)』です。2018年に放送されたシリーズ1の人気を受け、今回シリーズ2の放送が決定しました。"ちょっとエッチでワクワク・ドキドキ"な「異世界ファンタジーラブコメ」です。

古川 今回はキャラも増えます。非常に立体映えする衣装や造形なので、フィギュアなどにも向いていると思います。

伊藤 この作品に限らずですが、「こういうものはタイアップできないんじゃないか」とか、「こういう商品化は難しいんじゃないか」と考えずに、まずはお気軽にご相談いただければと思います。

立花 続いては現在2期放送中の『転生したらスライムだった件』のスピンオフ『転スラ日記』のご紹介です。4月からアニメ化するこの作品は、本編とは違ったテイストが魅力です。

伊藤 本編はひとつづきの物語ですが、『転スラ日記』は日常生活のなかでのキャラクターの掘り下げをしているのが特徴です。本編のなかではそれほどフィーチャーされないキャラクターに注目し、あの町でキャラクターたちがどんな日常を送っているのかが見える物語になっています。箱庭を眺めるような感覚で楽しんでいただけると思います。

キャラクターのかわいいデフォルメ素材もご用意していますので、商品化もどんどんご検討していただきたいと思います。

期待の新作!『どすこいすしずもう』

千葉 続いては、老若男女に愛されること間違いなし、今期イチオシの魅力的なキャラクターが登場するアニメをご紹介します。

まずは『どすこいすしずもう』です。お寿司のネタが相撲を取るというストーリーで、ひとめで分かる、かわいくて個性的なキャラクターが登場します。この作品は東京国際映画祭にも出品されています。今年2月には仙台うみの杜水族館でのコラボイベントを予定しているなど、放送前からすでに決定しているタイアップもある、期待の新作です。

古川 こちらは、オープニング動画をはじめ、本編映像もYouTubeにも公開されていますので、ぜひ覗いてみてください。すしネタ同士で相撲を取るというコンセプトですが、すしと相撲は日本の文化としてはそれぞれ海外でも認知があるので、それがかけあわさっているキャラクターは、海外の方にも魅力的で、国内外で愛される作品になるのではないかと思います。

千葉 特徴的な主題歌は子どもにも人気が出そうですし、ぬいぐるみなどがあれば、子どもはもちろん、若い女性ファンもつくのではないかと思います。

古川 日本中のお寿司屋さんで展開してほしいですね!

西尾維新先生の作品のアニメ化!『美少年探偵団』

立花 続いては『美少年探偵団』です。こちらは〈物語〉シリーズの西尾維新先生の作品のアニメ化です。タイトルにもある通り、美少年がたくさん登場する魅力的な作品です。

伊藤 この作品の魅力はもちろんキャラクターですが、個性的なキャラクターが動いて声もつくアニメは女性ファンが増えること必至です。

加えて、原作の小説はミステリーです。凶悪な殺人事件がバンバン起きる、というものではありませんが、日常のふとした謎が「美少年探偵団」の前にあらわれて、チームワークで解決していく展開していくストーリーが魅力でもあります。小説だと少しハードルが高い方でも、アニメなら抵抗がないという方が多いので、これまでの西尾作品のように、アニメになることでさらにファン層が広がると思っています。

千葉 最後に、放送前から話題沸騰、知名度抜群の超ビッグタイトルをご紹介します。

大人気ファンタジーアニメ『七つの大罪 憤怒の審判』

立花 まずは1月から放送開始している『七つの大罪 憤怒の審判』です。こちらは大人気ファンタジーアニメシリーズの最終章で、主人公メリオダスとエリザベスの物語がついに完結します。7月には劇場版も公開となりますので、今年盛り上がること間違いなしの作品です。

古川 この作品は読み切りが開始されてから10周年、アニメ開始からは7年というロングヒット作です。
今クールが「最終章」というと、物語が終わってしまうように聞こえてしまうかもしれませんが、実は1月から『七つの大罪』の続編が週刊少年マガジンで連載スタートします。「大罪」シリーズはここで終わりではない、というのが一番のポイントです。
アニメ放映はテレビ東京の夕方枠という見やすい枠なので、ファミリーにも見ていただける視聴環境が整っています。
さらに映画では、連載後の展開が描かれていて、そのストーリーが次の『大罪』につながっていく内容になっています。ぜひ、そこも楽しみにしていただければと思います。

伊藤 商品化に関して言うと、ターゲットがファミリーで、放送枠が大きいということもあって、幅広いアイテムをご検討いただける作品だと思います。特にこの作品は小中学生に非常に高い人気がありますので、たとえば文具とか学用品でも幅広くご検討いただけるのではないかと考えています。

ヤンキー×タイムリープ『東京リベンジャーズ』

立花 続いては待望の初アニメ化作品のご紹介です。ヤンキー×タイムリープという熱い作品『東京リベンジャーズ』です。こちらは大ヒット作品『新宿スワン』の和久井健さんが原作で、すでに実写映画化も決まっています。

古川 タケミチという主人公が好きだった女の子を救うため何回もタイムリープをしてがんばっていくと熱い男のストーリーです。登場人物もめちゃくちゃ気骨ある男たちがそろっているので、原作では男性の読者が多い作品ですが、映像化・アニメ化した際には女性ファンが確実に増えると非常に楽しみにしています。

原作の和久井先生が、「アニメにしたい」という思いを抱いて連載を始めたとお聞きし、原作の世界観にとにかく忠実にアニメ化を手がけてきました。「転生もの」の要素はありますが、テイストがほかの異世界ファンタジーものとはまったく異なります。パートナーとなる企業がこの作品に非常に魅力を感じてくれて、ぜひ社運をかけてやりたいとうことで2クールでのアニメ化が決定しました。

伊藤 すでに物販催事も始まっていて、そこでの売上げもすごく高いという実績も出ています。商品化、アニメのタイミングでさらに伸びるという手ごたえは感じていますので、このタイミングで知った方々もぜひ企画していただければと思います。

真島ヒロ先生が描く新作SFアクション『EDENS ZERO』

千葉 続いては、『RAVE』『FAIRY TAIL』の真島ヒロ先生が描く新作SFアクション『EDENS ZERO』をご紹介します。真島先生作品ということもあり、放送前から各所で話題になっています。

伊藤 アニメ映像のPVも公開になりましたので、そちらもぜひ見ていただきたいです。宇宙が舞台になっているファンタジーで、「無重力アクション」が非常にアニメ映えする作品です。原作の認知度も高く、コミックも売れていますが、この作品の魅力はアニメ化でより多くの人に伝えられると思っています。

日本テレビ系列で全国放送というのもアニメ化でこだわった部分です。日本全国どこでもテレビで見られるというのは、今回のアニメ化の最大のポイントだと思っています。

加えて、アニメ放送中に、ゲームもリリースされる予定です。第1弾はソーシャルゲーム、第2弾にコンシューマーゲームと、メディアミックスな展開を予定しています。前作の『FAIRY TAIL』のように長く続くアニメシリーズの第一章と考えておりますので、長いスパンでご検討いただければと思っています。

知名度抜群の『SHAMAN KING』

立花 ラストは知名度抜群の『SHAMAN KING』です。2001年にはじめてアニメが放送されて少年少女の心をくすぐった名作が、装い新たに新作アニメとして登場。当時のファンはもちろん、新しいファンにも楽しんでもらえる作品です。

古川 『SHAMAN KING』はいくつもシリーズがあるんですが、初代の『SHAMAN KING』を新たにアニメ化するというプロジェクトです。原作を最後までアニメ化する予定で進めており、『FAIRY TAIL』を手がけた制作会社が気合いを入れて作ってくれています。

キャラクター数が非常に多く、300体くらいいるキャラそれぞれが特徴的なので、フィギュアなどの商品化にも非常に適していると思います。

ファミリーにも見やすい放送枠を予定しているので、当時アニメを見ていた世代のみならず、若い世代にも広げられると思っています。昨年、原画展をやったのですが、若い女性も非常に来場していただいて、当時見ていた人とは違う世代にも認知されているのを感じました。

千葉 放送決定という告知後からいろいろなライセンシーさんからお問い合わせをいただいきました。アニメ化決定したときに、Twitterで世界のトレンド1位を獲得したほどで、日本のみならず世界で注目されている作品だということがわかります。

立花 もともとのファン層に向けたタイアップはもちろん、新しい若い層に向けたタイアップもできると思います。ご提案をお待ちしております。

今後も見逃せない映像化作品が盛りだくさん

千葉 さらに最新のニュースとして4月以降の最新情報もお知らせします。『桃太郎』の続きを描いた異色作『ピーチボーイリバーサイド』、『アホガール』のヒロユキ先生が描く新感覚ラブコメディ『カノジョも彼女』、アニメ化情報が最近公開になりました、『マギ』の大高忍先生の新作和風ファンタジー『オリエント』など、注目作品を多数取り揃えています。

4月以降も講談社のアニメ作品の勢いは止まりません。気になる作品があれば随時お問い合わせいただければと思います。

古川 『カノジョも彼女』は、マガジン誌上最速でアニメ化決定した作品です。魅力的な女の子がたくさん登場しますので、ぜひご覧いただければと思います。

『ピーチボーイリバーサイド』は童話『桃太郎』を題材にした、非常に重厚な作品です。特殊能力を持つ主人公が活躍する、波瀾万丈なストーリーにご期待ください。

『オリエント』は武士団がいくつもあってチーム戦みたいな盛り上がりがあります。かっこいい男の子がたくさん登場し、色の要素もあるので、商品化に生かしやすい作品だと思います。

古川 皆様からのご相談を全力で調整するのが我々の仕事なので、ぜひお気軽に企画のご相談をいただければうれしいです。

千葉 本日はありがとうございました。たくさんのお問い合わせやご相談、お待ちしております!


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