2020.05.15

今こそ、SDGs! 「FRaUオンライン共創会議 -第0回-」を急遽開催!

新型コロナウィルスの影響で、これまで「当たり前」だった日常が、大きく変化しています。『FRaU』はメディアとして、今、何ができるのかを、SDGsという視点で常に考えてきました。今回、「FRaU×SDGsプロジェクト」では、「STAYHOMEも大事だけど、STAYSDGsも大事!」と提案。Zoom社の協力のもと「オンライン共創会議」を急遽開催しました。

当日は、FRaU SDGs会員を中心に200名以上の参加者が集結。オンライン初となる「#STAYSDGs FRaU共創会議 powerd by Zoom」と題し、2時間にわたり、活発な議論や意見交換が行われました。

FRaU×SDGsプロジェクトメンバーの5人。
上段左から、進行役を務めたドリームデザイン社長でソーシャルグッドプロデューサーの石川淳哉さん
ユニリーバ・ジャパンホールディングス 取締役 人事総本部総務本部長 島田由香さん
FRaU編集長の関龍彦
下段左から、クレアン 代表取締役 薗田綾子さん

三菱UFJモルガン・スタンレー証券会社 チーフ環境社会スタラテジスト 吉高まりさん

重要なのは、現状と"ポジティブ"に向き合うこと

石川 ここに参加されているみなさんが今、非常に気になっているのは、世界経済がこの先どうなるのか。そして、人によっては、SDGsが止まってしまうのではないかと、不安を抱いている方もいるのではないでしょうか。

薗田 経済面では、オンラインを積極的に活用せざる得ない状況になったことで、さまざまなビジネストランスフォーメーションが、一気に進んだと感じています。むしろ、こうした制約がある時こそ、イノベーションが生まれる機会だと、私は前向きにとらえています。

石川 ビジネスの観点で見れば、さまざまな変革が起きている今は、チャンスという見方もあるわけですね。ではここで、参加者のみなさんは、現状をどうとらえているのでしょう。今の気分を聞いてみましょう。画面に出ているアンケートにお答えください。

石川 回答を待つ間、パネリストの方の気分も聞いてみましょう。みなさんは今、ポジティブですか? ネガティブですか?

島田 私はポジティブです。もちろん連日、コロナウイルスに関する報道を目にする中で、さまざまなことに胸を痛めています。ですが、だからこそ思考はポジティブでありたい。むしろ今回のことをプラスにとらえて、どうアクションを起こすか。明るい未来を願うからこそ、私はいま、超ポジティブです。10点満点中9点。新しいものを見たり、新しい人に会ったり、違う場所に行くことができないので1点下げました。

島田さんは、このアンケート中に寄せられたコメントにリアルタイムで返信。
このように、Q&Aやチャットを使って、パネリストと対話ができるのも、オンライン会議のメリット

薗田 私もポジティブです。なぜなら、まずは自分自身が健康でなければ何も始まらないからです。ポジティブでいることが免疫力の向上にもつながりますし、落ち込んでばかりいては、心にも身体にもよくありません。今、感じているさまざまな"想い"を原動力にして、次の社会課題の解決、環境問題の解決につなげていきたいと思っています。
マクロの視点で見れば、世界中で今、CO2が3〜4割減っているそうです。海にイルカが戻ってきたり、川がきれいになったりと、地球環境が回復しているという報告もあります。悪いことばかりではなく、プラスの面にも目を向けることで、なるべく思考をポジティブに保つことが重要な時期だと考えています。

アンケートの結果、参加者の半数以上(52%)が「ポジティブな状態」と回答。
SDGsという目的を共有した人たちが集まった会議ということもあり、
ポジティブに現状を乗り越えようとしている参加者の姿が浮かび上がった

続いて、テレワークの状況についてアンケートを実施。64%の方が「完全テレワーク」と回答しました。

「この結果には、会社として『8割接触を減らす』ことをどうとらえているか
というのも、現れている」と島田さん。一方で、小売業や医療従事者、配送業者など、
テレワークできない職種も多数あり、その難しさについても話は及んだ

在宅時間が増加したことで、「家族との会話が増えた」という回答も多く、
コロナの影響を受けて、あらためて、家族との結びつきが強くなっていることがアンケート結果から判明した

コロナの影響によって、SDGsはどう変わったか

アンケートを通して、物理的にも精神的にもコロナの影響が大きく出ていることが、あらためて浮き彫りになりました。では、SDGsについては、どうなのか、島田さんがパネリストたちに尋ねました。

島田 コロナ前と今とで、SDGsという観点では、何か変わったのでしょうか。

薗田 SDGsのベースにあるのは、「環境や命の大切さ」です。コロナの感染拡大が起こっている今、命や健康、幸せを考え直す方も増えているでしょうし、むしろSDGsの重要性は高まっていると感じます。

島田 一方で、今こんな状況で「SDGsのことなんて考えられない」という方もいるかもしれません。ですがこの機会に、子どもの未来を考えてみたり、あらためて生きていることの意味を考えてみたりしてほしいなと思います。そのなかで、「本当に自分にとって大切なことは何か」に気がつくことができるのではないでしょうか。

吉高 そうですね。今、Q&Aで、「今デリバリーが増えたことで、プラスチックの容器が増えているのでは?」と心配されている方からご意見が届きました。みなさん、その点はどう思われますか。

島田 生産者の方は、本当に大変な思いをされている方がたくさんいらっしゃいます。お花がたくさん捨てられてしまい、食品ロスに悩む生産者の投稿も増えています。一方で、有志の方がその情報を集約し、買いたいという人たちを募る、という動きも出ています。こういうアクションって、本当にすばらしいですよね。

吉高 今Q&Aで、「団体に所属しなくてもできる、SDGsの取り組みについて知りたい」という質問が来ていたんですけど、これは『FRaU』のSDGs特集の中で掲載した「今日からできる100のこと」がまさにそうですよね。

 はい。『FRaU』ではSDGsをこれまでに3回特集しており、今年も7月に特集号を発刊予定です。さらに7月には、朝日新聞社とともに共創会議も開催します。そこでは「プラスチックを減らすためにどうしたらいいか」をテーマに話し合い、いいアイデアがあれば、最大で10項目を今度の12月号で採用しようと考えています。当初は京都大学で開催予定でしたが、現状を鑑みると、オンライン開催になる可能性が高いと思います。

共創会議の冒頭で紹介された「FRaU SDGs」の概要

石川 オンラインでやるなら、今回の「第0回」を改善して、みんながもっと参加できる仕組みも作れたらいいですよね。

 そうですね。"オンラインだからできることがある"と、今日の共創会議を通じて、私も実感しています。

島田 今日参加している方たちは、社会課題に高い意識をお持ちの方たちですから、多くのアイデアをお持ちだと思うんです。FRaU SDGs会員というコミュニティの中で、意見をどんどん出し合い、積み重ねて、このなかで何かアクティビティが起きるような展開も、今後実現できるといいですよね。

この共創会議自体がSDGsへの取り組み

Q&Aにコメントをくれた方の中から、何名かにマイクを通して会議に参加してもらいました。選ばれなかった方も、Q&Aやチャット機能を通して、積極的に会話に参加していました。ある男性は「ポストコロナに対する、パネリストのみなさんのご意見が聞きたい」と投稿。パネリストとリアルタイムで意見を交換しました。

薗田 SDGsの169番目のターゲットが、「GDPに変わる新しい指標」なんです。コロナ収束後、「幸せ」という価値観をきちんと"見える化"して、GDPは下がったけど、とても幸せな世界に変わっていっているよ、となるといいですよね。

SDGsに関するアンケート結果。「SDGsの社会認知が高まっていない」と感じている参加者が多数いた。
まだまだ周囲にSDGsについて知らない人が多くいる現状が垣間見える

男性 コロナが終わったら、元に戻るのでしょうか? 日本の経済は大丈夫なのでしょうか?

島田 コロナが収束したあと、「今日からまた今まで通りです」とは、ならないと思います。これまでの当たり前とはもう違っていて、たとえば、私の大嫌いな満員電車に乗る人は少なくなるかもしれませんし、オフィスに週5日行かなきゃいけないというマインドセットも変わるかもしれない。
そういった点では、この自粛期間を前向きにとらえて、何をここから得るか。それを1人ひとり真剣に考えることこそがSDGsだと思っています。だから私はポストコロナを語るならば、「NOW SDGs」で、今どういうこと考えているか、それを伝えていく場があること、まさにこの共創会議自体がSDGsへの取り組みだと感じています。

 今回キーワードとして、「#STAYHOME」、そして「#STAYSDGs」と付けたのは、これだけ人類でひとつのことについて悩み、先を模索するということは、すごくSDGs的なことだと思ったからです。だから島田さんもおっしゃる通り、STAYHOMEをしながら、STAYSDGsをし続けるというマインドは、非常に大切なことだと考えています。

続いて、「『FRaU』のSDGs号は3冊とも私のバイブル」と話す女性にも登場していただきました。

女性 今、スーパーで残念なのが、乾麺やカップ麺を買う方が多いことです。少し前だったら「カップラーメンの器は、何でできているんだろう?」と考えられていたことができなくなっているように感じます。

 デリバリーを注文する機会も増えたりしていますし、今回のSTAYHOMEを機に、より使っている素材だったり、パッケージだったりに対して、いい意味で敏感になっている方は増えている印象です。どうとらえているかは、人それぞれだとは思いますが、以前よりも関心が高まっているのは、たしかではないでしょうか。

薗田 私は今日、熊本の農家の方からいただいた山菜やタケノコを料理していたんですけど、「命のあるものをしっかり食べる」ことも、みなさんにはぜひ意識してほしいなと思います。

島田 コロナのあと、まずは健康でなければ、何も始まりませんもんね。

吉高 だからこそ、免疫を上げなきゃですよ。カップラーメンじゃ、免疫は上がらないですから!

薗田 はい。そして免疫上げるのに1番大切なことは、"笑う"ということと、ポジティブに考えるということです。いつも笑顔で前向きに。免疫を上げて、しっかりコロナに打ち勝ちましょう!

「ニューノーマル」はすでに始まっている

最後に、朝日新聞社マーケティング部でSDGsに関わる鵜飼誠さんに会話に参加していただき、今回の共創会議の感想をうかがいました。

鵜飼 今日は、すごくいいウェビナーだったと思います。私たちも、この機会だからこそやれるイベントなどを考えているなかで、まさにこういうことをやりたいなと思っていたことを、さすが『FRaU』さん、先にやられたなという感じです。
個人的には、先ほどの島田さんの言葉にすごく共感しました。普通であることがリニューアルされている現状、「ニューノーマル」という言葉を発している方がいらっしゃいますが、そういうのが今始まっていることを実感しています。

島田 新しい形という点では、バーチャルランチや、オンライン飲み会も増えましたよね。今リモートのよさを知ってリアルに戻った時に、両方使いこなせるようになりますから、私たちの幅は広がります。いいこともあるし悪いこともある。けれど、ここまで世界中の人が同じことを考えているのは、人間が地球上に生まれてから今まで一度もなかったはずです。いろいろありますが、これは世界がひとつになるチャンス。そうとらえて、日々を楽しもうと考えています。

石川 「FRaU×SDGsプロジェクト」は、フェイスブックのグループがありますから、今日ご参加いただいたみなさんでまだ入られていない方は、ぜひ入ってください。で、今日のこの続きを、どんどんグループ内でもやっていきましょう。またすぐ次回やると思います。ぜひまた参加してください。

 Q&Aでお名前読み上げられなかった方、すみませんでした。みなさん、ご参加いただき、ありがとうございました。


初開催のオンライン共創会議は大盛り上がりで終了しました。終了の合図後もまだ参加者が残り、Q&A欄に「楽しかった」「開催してくれてありがとう」「また参加したい」など、延々と書き込みが続いていました。

『FRaU』は、SDGsのゴールの2030年まで、毎年SDGs号を出していく予定です。基本年には年1回ですが、コロナ禍の今こそ、SDGsのフィロソフィーが世界を救うきっかけになると考え、今年は7月にSDGs号を出す予定です。今後、さらにブラッシュアップされ、ますますパワーアップしていく「FRaUのオンライン共創会議」の展開に、ご期待ください。

なお『FRaU』では現在、期間限定の広告プランをご用意。オンライン共創会議のパートナー様も募集中です。詳しくはこちらをご覧ください。

講談社が提供する各種プロモーションサービスのご利用に関するお問い合わせ・ご相談はこちら