2020.03.18

マンガ大賞2020は『ブルーピリオド』が大賞を受賞!──書店員を中心とした各界のマンガ好きが大絶賛!!

書店員を中心とした各界のマンガ好きが"人にぜひ薦めたいと思う作品"を選ぶ「マンガ大賞2020」。今年は、「月刊アフタヌーン」で連載中の『ブルーピリオド』が大賞を受賞しました!

受賞イラスト

2008年に創設された「マンガ大賞」は、前年の1月1日から12月31日に出版された単行本の中から、最大巻数が8巻までの作品を対象としたアワードです。

一次選考では、各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」を選出。二次選考では、一次選考の結果から得票数10位までの作品がノミネートされます。選考員は全作品を読み、その結果を集計したものが、今年のイチ推し『マンガ大賞』として、選ばれます。

今回の「マンガ大賞2020」大賞受賞作『ブルーピリオド』は、「月刊アフタヌーン」で2017年8月号から連載中の作品。美大を目指して青春を燃やすスポ根受験物語です。選考委員の大倉照結さん(女優・ジェネラリスト)は、「熱い青春の一ページ。 胸にくる台詞の数々。ページを目から手が止まらなくなります!」とその魅力を語ります。

同じく選考委員の、梅本ゆうこさん(ブログ「マンガ食堂」管理人)は、「音楽を表現しようと試みるマンガはいくつかあったけど、「絵を描くこと」とはどういうことか、を表現するマンガはあまりなかったのでは。「美大受験」という業界モノとして楽しめる一方、表現する衝動、楽しさ、苦しさがありありと伝わってきて、心ゆさぶられます。古今東西、人はどうして絵を描かずにはいられなかったのか、という問いのヒントが見つかる気がします」と、その高い作品性を評価しました。

さらに、大のマンガ好きとして知られる吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)は熱っぽく、作品の魅力をこう評します。

「画を描いたことがない私からすると、画って、センスのある人が才能に任せてすすすぃ、と描いているもので、人に説明できるものじゃないんでしょ、という勝手な先入観がありますが。いやいや! いろいろ考えてるし、それは画を描かないあなたにもわかるんだよ!
では、そのための一番いい手法は、授業みたいにすることではない、実例と魅力的なマンガで届けますからね! と言ってくれる作品。なんでもそつなくこなしてきた今風にいうとコスパ重視少年が、きっかけに撃たれて、藝大受験に、邁進していく物語なのですが、出てくる課題は、ありとあらゆる具体的なモチーフが目の前に突きつけられ、そしてむせかえるような青春まっただなかの少年少女のドラマがその外側に展開してゆくのですが...!! 2019年中に出版された最大巻数の6巻までは! 最低でも、読むのがおすすめ!」

なお、同作は昨年、ロックバンド「クリープハイプ」とコラボしたミュージックビデオも話題となりました。今回の受賞を機に、さらに注目を集めることになりそうです。

読めば、熱くなること間違いなし! ぜひ『ブルーピリオド』をチェックしてみてください!

ブルーピリオド(6)/著:山口 つばさ

なお、「マンガ大賞2020」の最終選考には、今年4月からアニメの放映も始まる『波よ聞いてくれ』(著:沙村広明)、「別冊少年マガジン」で連載中の話題作『水は海に向かって流れる』(著:田島列島)もノミネートされました。

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