2019.12.11

「SDGsをゲームで学ぼう!」ワークショップが大盛況。クーリエ・ジャポン×イマココラボ

最近はビジネスシーンでもよく耳にするようになった「SDGs」。もっと身近なものとして考えるため、11月29日(金)に講談社で、クーリエ・ジャポンとイマココラボの共催による、カードゲームを使ったワークショップ形式のリアルイベントが行われました。参加者同士の積極的な交流も生まれ、大盛況に終わったイベントの様子をご紹介します。

クーリエ・ジャポンでは、これまでにSDGsの特設ページをつくるなど、環境問題や人権問題に関する記事を積極的に取り上げてきました。その上で、「一方的に話を聞くだけではなく、SDGsをもっと身近なものとして楽しみながら学ぶ場を設けたい」と、2019年10月から継続的に、一般社団法人イマココラボと一緒にワークショップを開催しています。

11月29日(金)に行われたイベントは、カードゲーム「2030SDGs」を使ったワークショップ。ほかの参加者と一緒にゲームを楽しみながら自分たちの行動を振り返り、SDGsについて理解を深めるという内容です。

「SDGs」に関心の高い参加者が30人ほど集まった

「2030 SDGs」は、各参加者(プレイヤー)が国の代表者となって「世界」を構成し、SDGsの17の目標を達成するために、現在から2030年までの道のりをシミュレーションするゲームです。「楽しみながらSDGsの本質的を理解できる」と、企業研修やイベント、学校、官公庁や自治体などで採用され、この3年間で10万人以上が体験しています。今年の4月にはNYの国連本部でも英語版「2030 SDGs」が行われ、全世界では15万人以上が体験しているといわれています。

この日は参加者が30人程度だったので、2〜3名ごとに12のチームにわかれてゲームが行われました。
ルールはいたってシンプルで、与えられたお金と時間を使ってプロジェクト活動を行うことで、最終的にゴールを達成する、というものです。

最初に、各チームには、自分たちが追求する目標として、「大いなる富」「悠々自適」「貧困撲滅」「環境保護」「人間賛歌」の5種類のゴールカードが1枚ずつ与えられました。ゴールが複数設定されているのは、現実世界と同じように、経済的な豊かさや時間的な余裕など、人によって異なる多様な価値観を表しています。

各チームは、「ゴールカード」1枚のほか、「プロジェクトカード」3枚、「お金カード」5枚、「時間カード」10枚を使ってゲームを行う

プロジェクトは、「交通インフラの整備」や「簡易浄水器の普及」「学校設立への寄付」など、さまざまなものがあり、プロジェクト活動を行うためには「使うモノ」として、最初に配布された「お金」や「時間」が必要となります。たとえば、「交通インフラの整備」には、お金500(カード5枚)と時間3(3枚)が必要ですが、交通インフラが整備されることで、経済が循環し移動時間が短縮されるので、「もらえるモノ」としてお金1000と時間1がもらえます。それと同時に次のプロジェクトカードと意思カードがもらえます。
「意思」は、やりがいや情熱など、無形のものです。現実社会と同じで、お金や時間よりも、やりがいを人生の目標にしている人がいるという、価値観を表しています。

各プロジェクトの実施によってできあがる「世界の状況」は、参加者全員が創り出す世界で、ホワイトボードに情報が共有されています。青は経済、緑は環境、黄は社会を意味し、ゲーム開始時はそれぞれ3つのマグネットがついています。「世界の状況」メーターは、それぞれのプロジェクトによって刻々と変化していくため、参加者は「メーターがどういう水準になったらベストなのか」ということも意識しながらゲームを進めることが重要になります。

前半戦では、各チームがそれぞれのプロジェクト実行に向け、積極的に動く姿が見られました。与えられたすべてのプロジェクト活動を完了できたチームが5チームもいた一方で、「世界の状況」を示すメーターは、「経済」だけが突出し、「環境」と「社会」は1つか2つ、という状況を示しました。
これは、現実世界でいうと、「経済は絶好調だが、環境と社会は低レベル。異常気象が常態化し、さらなる経済格差と社会不安が広がる世界」という状況を示していることになります。

「経済」だけが突出している「世界の状況」メーターに、さらに「経済」を追加する参加者

この結果をふまえて行われた後半戦では、自分のチームだけでなく、プロジェクトをまだ達成できていないチームの手伝いをする姿や、「世界の状況」メーターを意識しながら「環境プロジェクトが足りないよ!」と声をかけたり、「誰か黄色のカードを持っている人はいませんか?」と聞いたりするなど、チームを超えて全参加者で活発に交流する姿が見られました。

自分の持っているカードを交換し合う参加者の皆さん

最終的に、全12チーム中11チームがプロジェクトを達成。ばらつきのあった「世界の状況」メーターも、経済15、環境12、社会11という理想的な状況に変化しました。


理想的なバランスに変わった「世界の状況」メーター

ゲーム終了後に行われた振り返りでは、さまざまな感想や意見が交わされました。
「大いなる富」をゴールに持っていたチームからは、「最初は必死にお金を集めていて、集めきったところから他のチームがどうやったら目標達成できるかを考え始めた。現実世界でも、おそらく、自分が生きることに精一杯だと、社会貢献など、他の人のことまで考える余裕が持てない。まずはちゃんと自分で稼ぐということが大事だなと思いました」という感想があがりました。

また、「人間讃歌の伝道師」をゴールに持っていたチームからは、「このゴールは、黄色い意思のカードを10枚集める、というプロジェクト。お金も時間もかかるけれど得られるものが少ないカードで、誰かに助けてもらわないと目標達成が難しい。最初は、自分が交換できるものがないと助けを求められないと思っていたが、『困っている人を助けたくはないですか』と寄付を募る作戦に出たら少しずつ寄付してくれる人がいた。また、中間発表の世界の状況メーターで環境や社会がまずいということに気づいた人たちも支援をしてくれたことで、無事に達成できた。状況を見て、立ち止まって考えると、難しい条件も達成できるということがわかり、面白かった」と興味深い意見があがりました。

目標未達成に終わったチームからは、「時間やお金を寄付することや、『知る』『知らせる』『話しあう』ことも重要。交渉やコミュニケーションの必要性を感じた」と、目標達成に向けて前向きな提案がありました。

ファシリテーターを務めたイマココラボの枡田さんは、「このゲームはSDGsの目標を一つひとつ細かく勉強するためのものではありません。『なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか』『それがあることによって、どんな変化や可能性があるのか』を体験的に理解してもらえたら」とゲームの意義を話しました。

クーリエ・ジャポンでは、今後もこのようなイベントを積極的に行っていく予定です。
詳しくは、講談社C-stationまでお問い合わせください。

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