2019.03.22

建国×バトル 成りあがり転生ファンタジーRPGで大ヒット!『転生したらスライムだった件』好調の秘訣

日本最大のweb小説投稿サイト「小説家になろう」で話題を呼び、原作5億PV とシリーズ累計発行部数1,200万部を突破した『転生したらスライムだった件』(略称『転スラ』)のゲームアプリが、配信開始から約2ヵ月で100万DLを達成(2019年3月現在は200万DLを突破)する大ヒットとなっています。2018年10月には待望のTVアニメ化を果たしたばかりの『転スラ』。次々とヒットを生んでいる秘訣について、弊社ライツ事業部の担当が解説します。
※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。

© 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会
© 2018 KICK-ASS, Ltd./© 2018 Gamegate, Inc.

『転生したらスライムだった件』(略称『転スラ』)は、2013年から伏瀬氏がWEB上で連載していた異世界転生小説です。
連載終了後商業小説版が発刊され、その後に『月刊少年シリウス』でのコミカライズが決まりました。

主人公は、通り魔に殺害されたごく普通のサラリーマン・三上悟。死んだはずの彼が目覚めてみると、なんとそこは異世界で、しかもスライムになっている、という場面からストーリーが始まります。
「リムル=テンペスト」という名前で新しい「人生」をスタートさせた主人公が、ドラゴンやゴブリン、ドワーフやオーガなど、頼れる仲間たちに出会いながら、魔物の長として建国するまでを描いた物語は、RPGやシミュレーションゲームの要素も感じられ、若年層を中心に人気を集めています。

2018年10月に配信開始した『転生したらスライムだった件 ~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~』は、そんな『転スラ』のスマートフォン向け初ゲーム化作品です。
主人公・リムルをはじめ、ベニマルやソウエイ、ゴブタ、ランガなど、『転スラ』の人気キャラクターたちが大暴れする、壮大な冒険RPGとなっています。


漫画のキャラクターをゲーム化する場合、講談社からゲーム会社へのライセンスアウトするカタチと、講談社自らがゲームを制作する2通りのビジネススキームがあります。
今回の『転スラ』の場合は、TVアニメの製作委員会のなかで講談社が商品化窓口となりゲーム化を許諾したもので、ライセンスアウト契約での展開となります。

ゲームが盛り上がれば、TVアニメの製作委員会にとっても大きな収入が見込めるため、アニメの世界観はもちろん、キャラクター性を掘り下げた動きやセリフを随時共有するなど、さまざまな面で開発に協力しました。

許諾にあたって最も優先したのは、ゲームとTVアニメの相乗効果です。
ゲームの配信開始が、TVアニメの連載中にできるかどうかは、ゲームのDL数や話題性にも大きく関与するので、「TVアニメの放送中にゲームをリリースできる」ということは最重視していました。

大人気異世界小説待望のゲーム化であり、「転生×スライム×建国×RPG」という成りあがり転生ファンタジーRPGは、ゲーム配信前の事前登録者数が目標数の50万人を突破するなど、大きな注目を集めていました。

ゲーム以外のタイアップも広がりをみせています。

『転スラ』は主人公が現実世界で事件に巻き込まれて死亡するところから物語が始まりますが、そのストーリー上の設定を踏まえて、生命保険会社のライフネット生命とのタイアップが2018年10月31日にスタート。「突然のアクシデントに備える」重要性をPRしました。

このタイアップでは、WEB上で『転スラ』のキャラクターとライフネット生命のキャラクターが生命保険の解説を行いました。保険に興味のない人でも楽しめるよう、『転スラ』キャラクターを使ったオリジナルのショートストーリー形式で展開したところ、アザーストーリーのようで面白いとPVを伸ばしました。
2018年9月、10月からの放映開始に伴い、TVアニメの先行上映会と出演キャストによるトークショーを開催した時は、会場でタイアップチラシも配布。作品のファンに対し「うっかり転生しても安心できる」保険の重要性をアピール。それまで保険への関心が低かった層へのPRと知名度向上に効果があったと、クライアントからも喜ばれました。

2019年3月13日から大阪・大丸心斎橋店で、3月27日からは東京・松屋銀座で、『転生したらスライムだった展』という初の展覧会を開催。TVアニメの原画や設定資料、原作漫画や小説の貴重なイラストや資料展示で、展示会特別グッズ付きの入場券を販売し、収益アップにつなげる見込みです。
こちらは『転生したらスライムだった件』公式Twitterアカウントとの連携によるキャンペーンなど、SNSを使った情報発信も積極的に行っています。

『転スラ』のようにキャラクターが多く、それぞれのキャラが必殺技や特徴を持っている作品は、アクションやRPGゲームとのタイアップに向いていると言われます。
ただ、『転スラ』にはゲームだけでなく、ライフネット生命との取り組みのように様々な商品やサービスとのコラボもできる余地がたくさんあると思っています。

今後も『転スラ』の世界観を盛り上げる面白い企画があれば、積極的に展開を広げていきたいと考えていますので、ぜひお問い合わせご相談いただければと思います。

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