著・その他
須本 壮一
昭和20年3月19日。呉やその周辺の軍事基地に襲来する米軍を相手に、一歩も譲らない「剣部隊」こと「第343海軍航空隊」。しかし、物量に勝る米軍は次々と戦力を投入し、剣部隊の本拠地・松山基地上空で奮戦していた戦闘四〇七の林隊長は行方不明に。一方、菅野直大尉率いる戦闘三〇一は呉市上空で米軍を迎撃。最強の戦闘機と言われる紫電改の能力を余すことなく引き出し、米軍を圧倒。だがそんな紫電改にも意外な弱点があった。危険な弱点を抱えたまま、戦闘三〇一は米軍の2次攻撃を受けるのだった。
昭和の時代、本土防衛に賭した「第343海軍航空隊」の若きパイロット達。撃墜王・菅野直を筆頭に、彼らの生きた証をその圧倒的な筆致で余すところなく描く!
大尉。源田から誘われ、当初は反発するが、本土防衛の航空部隊・第三四三海軍航空隊へ。戦闘三〇一飛行隊、通称「新選組」の隊長に
軍令部主務参謀。大佐。本土防衛のための最強の航空部隊・第三四三海軍航空隊を作り、菅野たちを引き入れる
戦闘四〇七飛行隊、通称「天誅組」の隊長。温厚な人物。かつて挺身攻撃の際に引き返して生き残った臆病者という噂があるが…
戦闘七〇一飛行隊、通称「維新隊」隊長。帝国海軍屈指のエースパイロットの一人。明るく屈託のない性格で、三〇一の隊長の菅野とも意気投合
偵察士官、少佐。偵察第四飛行隊、通称「奇兵隊」を指揮する
上等飛行兵曹。菅野の部下。かつて山本五十六を守りきれなかった後悔から、今度こそは菅野は守る覚悟で飛ぼうと決意している
第三四三海軍航空隊飛行長、階級は少佐。紫電改の開発から関わってきたパイロットであり、新たに命名された「剣部隊」の搭乗員達の面倒を見る
戦闘三〇一飛行隊が常連のすき焼き専門店「喜楽」女将。みんなからは「かあちゃん」と呼ばれている。菅野と仲がいい
通称・パピー。アメリカ軍第17戦闘爆撃飛行隊(VBF-17)所属の少尉。爆弾を抱えて敵に攻撃できる日本人に関心がある
連合艦隊司令長官。ブーゲンビルで死ぬ。源田を軍令部に行かせた張本人で密かに彼と同じ本土防衛の航空部隊を構想していた
製品名 | 紫電改343(5) |
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著者 | |
発売日 | 2022年02月22日 |
初出 | 『イブニング』2021年18号~24号 |