賊軍 土方歳三(5)

賊軍 土方歳三(5)
著者
  • 赤名 修

掲載誌

内容紹介

上野戦争後、東北へと逃れた上野寛永寺貫主・輪王寺宮は「東武皇帝」を名乗った。その目的は旧幕府軍に大義をもたらす東北王朝の実現だった。しかし、薩摩による内部切り崩しにあい、東北王朝は瓦解寸前に。さらに追い打ちをかけんと、薩摩の大久保利通は会津公暗殺を目論む。その陰謀をいち早く察知した土方は策を施す。新政府軍きっての策謀家・大久保利通、新選組きっての切れ者・土方歳三、両者相譲らず!

登場人物紹介

  • 土方 歳三

    かつて京で不逞浪士を取り締まっていた「新選組」副長。薩長が官軍となり、賊軍とされ追い詰められる中、最後の戦いに立ち上がる

  • 市村 鉄之助

    元新選組一番隊隊長の沖田総司。重病で隠とん生活をしていたところを土方に再起を促され、病死を装い、市村鉄之助として名を変え、土方に同行する

  • 斎藤 一

    土方不在の間、新選組隊長を務めていた。会津に入る前に本姓に戻し、「山口二郎」を名乗っている。沖田と並ぶ新選組の剣豪

  • 島田 魁

    新選組の隊士。力士のような巨漢で隊士たちには厳しい面もあるが、気のいい性格

  • 竹中 重固

    元幕府陸軍奉行。鳥羽伏見の戦いでは総指揮を任されるも敗戦し、官位を剥奪されるも戦線復帰。新選組を陰で支える

  • 山本 八重

    池田屋事件で土方と絆を深めた山本覚馬の妹。最新式のスペンサー銃の扱い方を新選組に指南する

  • 原田 左之助

    通称「死損ね左之助」。新選組十番隊隊長で土方たちとは袂を分かっていたが、志は変わらず、上野戦争で輪王寺宮一行を逃がすしんがりとなる

  • 輪王寺宮

    東武天皇として即位し、奥羽越列藩同盟を中心とする東北朝廷の新政府軍に対抗する旗印となる

  • 大山 格之助

    奥羽鎮撫総督府参謀を務める薩摩藩士。近藤が最も警戒する剣法・薬丸自顕流の類稀なる使い手で、奥伝の小太刀をも極めている

  • 細谷十太夫直英

    秋田藩士で、ヤクザや猟師などの有志で組織された衝撃隊の隊長。鎮撫総督府の動きを探っていたが、奥羽越列藩同盟の瓦解により隠密から前線に復帰

  • 大久保 利通

    薩摩藩出身で新政府の人間。「東北王朝」成立を阻止すべく、松平容保の暗殺を計画する

  • 松平 容保

    会津藩藩主。大久保利通に命を狙われるも土方と八重に救ってもらう。プロイセンの協力を得るため土方から共に仙台へ行くよう提言されるが…

  • 平松 武兵衛

    会津で軍事顧問を務めているプロイセンから来た異人。本名はヘンリー・スネル。「東北王朝」成立の協力と引き換えに、仙台へ来るよう土方に伝える

  • エドワード・スネル

    新潟で武器の商いをしている武兵衛の弟。兄とともに会津へ武器調達を行っている

製品名賊軍 土方歳三(5)
著者
  • 赤名 修

発売日2021年10月13日
初出『イブニング』2021年11号~14号、16号~19号

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