著
陽藤 凛吾
人智を超えた存在・コンシェルジュによって、選定者として集められた、蒼々(そうそう)と花実(はなみ)。二人は、同様に世界各国から“はこぶね”に集められた人々とともに、「人類の選別」を命じられてしまう。送り込まれた先は、炎上するムンバイ。そこで一同は、人ならざる姿で暴走する選定者・ボーンと対峙する。命を散らす無辜(むこ)の人々を前に、選定者たちのとる選択とは。
絶望が絶望を呼ぶ現代“はこぶね”神話、第2巻。――「最悪」は加速する。
退屈な日々に刺激を求める自己中心的な薄情者の男子高校生。ある日突如として訪れた世界の終末時に「はこぶね」に選ばれた人間として人類をリセットをする役目を背負う
半径3メートル、手が届く範囲ならば誰にでも手を差し伸べる正義感の強い絶滅危惧種の女子高生。蒼々と同じくはこぶねに選ばれるも、人類の選別に抗う
はこぶねの管理者。古代生物アノマロカリスから5億年が経過し、第5期の新人類を各国から集めた。蒼々たちをアップデートさせ、人類のリセットを命じる
アメリカから選定者として選ばれた男性。紳士的だが人の手柄を横取りするタイプでもある。選定者の中でリーダーシップを発揮している
中国出身の選定者。日本人を馬鹿にし、アメリカへの敵意が強い。リーダーになると宣言しているが、その傲慢さが逆に人望ともなっている
「再生の主」の御使いで、コンシェルジュを「破壊の主」と呼ぶ。蒼々たち選定者たちから人々を守るのが役目と語る。コンシェルジュによれば未完の天地創造を妨げる「大悪魔」
ブラジル人の選定者。蒼々に好意を抱いており、周囲との軋轢や戦いで疲弊していく蒼々を慰めようとする
ロシア出身の選定者。異常事態の中でも平静を保ち、本心や本体が見えないことから「マトーリョーシカ」とあだ名されている
恐怖に屈し、コンシェルジュを神と崇めるようになった選定者。他の選定者を先導し、コンシェルジュのミッションをクリアしようとする
製品名 | ゲシュタルト(2) |
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著者 | |
発売日 | 2021年09月06日 |
初出 | 『ヤングマガジン』2021年19号~31号 |