ひらばのひと(1)

ひらばのひと(1)
著者
  • 久世 番子
掲載誌
  • モーニング・ツー
ジャンル

内容紹介

独特の節で読む軍記物の勇壮な場面を、講談で「修羅場〈ひらば〉」と呼ぶーー。

落語家との認知度の差は歴然、絶滅危惧「職」とまで言われる講談師。二ツ目の女流講談師・龍田泉花の未来は視界不明瞭! 唯一の弟〈おとうと〉弟子・泉太郎の率直(不敵?)過ぎる言動にもヤキモキしっぱなしーー。でも「講談」の深い魅力と、師匠をはじめ人間臭い周囲の人々に支えられながら、姉弟〈きょうだい〉弟子2人は、ダンジョンだらけの「芸の道」をよじ登っていく!

歴史ロマン『パレス・メイヂ』、爆笑エッセイ漫画『暴れん坊本屋さん』などで知られる名手が、「日本一チケットの取れない講談師」六代目神田伯山の全面監修を得て放つ、新たなる伝統芸能ストーリー。モーニング本誌に掲載されて評判を呼んだ「読み切り版」も収録。
「鋳掛松〈いかけまつ〉」、「応挙〈おうきょ〉の幽霊」など、講談の演目もさまざま登場。このごろ話題の「講談」って落語と何が違う? どんな演目があるの?…などを知りたい方も一読瞭然!

著者紹介

  • 久世 番子愛知県出身。
    2000年、「月刊ウィングス」(新書館)の『NO GIRL,NO LIFE!』でデビュー。書店でのアルバイト経験をもとにしたエッセイ漫画『暴れん坊本屋さん』(新書館)で注目を集める。代表作に、近代日本文学を題材にした『よちよち文藝部』(文藝春秋)。ストーリー漫画では、若き女帝と侍従の少年の恋を描いた『パレス・メイヂ』(白泉社)がある。

登場人物紹介

  • 龍田 泉花

    龍田一門の講釈師で修行中の二ツ目。男性が少ない講談界で注目される泉太郎を疎ましがりながらも、その将来に期待している。本名は小川花菜子

  • 龍田 泉太郎

    泉花の弟弟子。数少ない男弟子で、師匠や常連客から期待されているが、本人は泰然としている。前座2年目の24歳

  • 小川 清

    泉花の夫。一般企業に務める会社員で穏やかな性格。講談には詳しくないが、泉花のことは応援している

  • 龍田 にしき

    龍田一門の講釈師で真打。元女優。泉太郎に厳しいことを言う。芸に打ち込み独身を通している60歳

  • 龍田 錦月

    龍田一門の講釈師で真打。歴史学科卒。にしきと同じく芸に打ち込み独身を通している。55歳

  • 龍田 錦風

    龍田一門の講釈師で真打。2児の母で、夫も売れない芸人のため暮らしは厳しい。44歳

  • 龍田 錦泉

    泉花たちの師匠。80歳で普段はヨボヨボのため、弟子たちに認知症かと心配されるが、高座に上がると見事な話芸を披露する

  • 豊子

    7年前に閉場した都内唯一の講釈場「音羽亭」のお席亭(経営者)だった女性。錦泉師匠と因縁があるらしい。男性の講釈師を嫌っている

作品情報

製品名ひらばのひと(1)
著者名
  • 久世 番子
発売日2021年04月23日
初出『モーニング』2020年14号と、モーニング増刊『月刊モーニングtwo』2020年11月号、12月号、2021年2月号