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担当編集に聞く! 『金田一37歳の事件簿』制作秘話

マンガ×マーケティング2018.05.07

担当編集に聞く! 『金田一37歳の事件簿』制作秘話
語り手:イブニング編集部 編集次長 土屋  聞き手:販売部 牧村

──ついに6月22日に第一巻が発売されますね。元々はこの企画、どのようにして始まったんですか?

週刊少年マガジン編集部在籍時に、2017年の25周年企画の中で何かスピンオフができるんじゃないかと考えていたんです。そんな中で、92年に17歳だった金田一一は、本当なら今42歳になっているはず……というのが一つ目の発想でした。「金田一少年」が「金田一中年」になったらどうなるだろう? ということですね。こうやって企画の産声が上がりました。原作者と相談した結果、きっかり20年後という設定になりました。区切りがいいし、キャッチーだし、”37歳”という年齢も昔に比べると若い人も多いのでニュートラルな年齢かと思ったんです。
さらに言ってしまうと、「金田一」をパーマネントコンテンツにしようと思っているんですよ。島耕作と同じやり方で、高校生、中年と続けていく。青い鳥文庫で小学6年生の金田一が出る『金田一くんの冒険』もその一環なんですよ。小学生と中年で本編の少年を挟む。若い子は次に"少年"に行き、上のほうも昔読んでいたお父さんお母さんにもう一回「やっぱりおもしろかったな」って思ってもらう。あ、ちなみに、この話をするのは書店員さんだけですよ? 読者にもまだ言ってませんから。その試金石として"37歳"を作っていきたいと思っているんです。なので、ひょっとしたら『金田一60歳の事件簿』もあるかもしれないですね(笑)。

──……そ、壮大ですね。

『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』もスタート時から成功を収めているのでこの需要はあると確信に変わりつつあります。金田一が足りてない世代をどんどん埋め尽くしていく。名付けて「金田一補完計画」。この序章に過ぎないですよ、"37歳"は(笑)。

──今回の企画、原作者・天樹征丸氏、漫画家・さとうふみや氏のリアクションは?
嬉しい事に、非常に面白がってくれました(笑)。イブニング編集長、週刊少年マガジン編集長、局長、役員まで動員してじっくり話しましたから(笑)。
そこでヤル気になってくださった天樹さんも"じゃあ、おれ青い鳥書く!"って自分から仰ってましたからね。さとうさんもおもしろがってくれて。37歳の金田一を自分の手で書くことにワクワクしていた節があって。今楽しんでやってくれてると思います。一番は、初めて乳首がでたところですかね(笑)。「25年間やってて初めてだよ」って仰ってましたから。要は、表現の幅が広がったということでしょうか(笑)。

──第一巻の事件の舞台は、小説版も合わせると過去3回に渡って事件が起きた"歌島"ですが、今回この設定はどこから生まれたんですか?

コンセプトとして、25年前にワクワクして読んでくれた人たちにもう一回読んでほしい、というのがありましたから、彼らが知っているシリーズをやろうということになりました。そして、一番印象に残っている第一シリーズの"オペラ座館"を舞台にすることに決まったんですね。4度目ですが、再び金田一一と同じ体験を読者にしてもらいたかったし、懐かしさとともに物語に入ってもらいやすくしたかったんです。


──そういえば、今回、ヒロインの美雪は出てくるんですか? みんな気になっていると思いますよ。
やっぱりそうなんですね~、松坂選手も仰ってましたよ、「美雪ちゃんとは? どうなんです?」って(3月27日発売イブニング8号・巻末記事参照)。お任せください! その辺りのタイミングは緻密に計算してますから。


──なるほど。では、もう今後のお話は色々と出来上がってるんですか?

オペラ座の打ち合わせは終わっていて、プロットは出来上がっています。あとは原作者の筆次第といったところでしょうか。今は2話目の打ち合わせをしているところです。だいたいいつも前のシリーズの"解決編"が始まるあたりから次の話を作り始めます。そうそう、今回の解決編では、いつもの「謎はすべて解けた!!」という決め台詞が、ちょっと変わった台詞になりそうですね。


──「もう謎は解きたくないんだぁ」が話題になりましたが、何でそんな後ろ向きなんですか(笑)?
理由はしっかりあるんです。20年の間に物語があって、それが原因になっていて……今は話せませんが。物語のどこかでその話がでてくるかもしれません。乞うご期待。


──楽しみですね。最後に。先日イブニング本誌で、「松坂大輔&金田一一37歳対談」の記事がありましたけど、今後もそう言った特別企画の予定はありますか?
やるつもりです。37歳の有名人を探しているところです。書店員さんの中で誰か金田一と対談してほしい人がいたらぜひ教えてください!

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弊社の書店さま向け広報誌「コミックまるこ」2018年4月号よりの転載です。



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